Googleのクラウドプラットホームが課金APIを提供, デベロッパが費用モニタツールを自作できる

クラウドを使うと複雑なアプリケーションでも比較的簡単に動かせるようになるが、でもその費用を細かく把握するのが困難になる。今日(米国時間12/23)Googleは、同社のクラウドプラットホーム上でアプリケーションを動かしている場合の費用を比較的容易にモニタし分析できる方法の提供を開始した。

今でもデベロッパやユーザは、Google Cloud Consoleで費用とその内訳を見ることができる。それは十分に使えるツールだけどでも、経費をもっと細かく節約するために費用モニタツールを自作したくなったらどうするか? 今回登場したBilling APIを使えば、デベロッパが自分で作ったダッシュボードやツールの中で、これまでかかった費用や今後の額の推計などを見ることができるのだ。

ただしそれは、リアルタイムのデータではない。一日に一度、情報がJSONやCSVのファイルでGoogle Cloud Storageのバケットに保存され、そこへ、Cloud Storage APIやGoogleが提供しているコマンドラインツールからアクセスできる。

AmazonのAWSでも、同様の方法で課金データを取得できる。AWSのAccount Billing APIはAmazonのストレージサービスS3のストレージに課金データのCSVファイルを保存し、デベロッパはそのファイルにアクセスする。

もちろん、課金データと内訳を日々チェックしたいというニーズは前からある。Cloudabilityなどのツールは、Amazon AWSなどの課金の仕組みがややこしいことを、自分たちの商機にしようとしている(AWSでアプリケーションを動かしている人にだれでもいいから、課金の詳細を理解しているか聞いてみよう)。GoogleやAmazon自身が近日中に、そういう便利なサービスを提供することは考えにくいから、デベロッパとしてはサードパーティのサービスを利用するか、あるいはAWS/Google CloudのAPIを使ってツールを自作するか、どっちかの方法しかない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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