Google+のユーザーはアドレスを知らなくても他のユーザーにGmailを送れるようになる―オプトアウトは可能

今日(米国時間1/9)、GoogleはGmail内からGoogle+のユーザーにメールを送れる機能を追加した。便利ではあるが、不要なメールが増える可能性がある。

今後、Google+のユーザーはメールアドレスを知らなくても他のGoogle+ユーザーにGmailメールを送信できる。デフォールトでは「すべてのGoogle+ユーザー」が対象になっているが、オプトアウトも可能だ。

GmailではTo欄に相手のメールアドレスを入力し始めたとたんに、自動補完が始まるが、この新機能が有効になっていれば、通常の連絡相手のリストの下に「Google+の連絡相手」のリストが表示される。

プライバシーおよびスパム抑制の観点からGoogleは「誰からのメールを受け取るか」をユーザーが選択できるようにしている。

「誰からも受け取らない(No one)」を選択すればこの機能は無効になる。デフォールトでは「全員から受け取る」になっているが、「サークル」、「拡張サークル」を選ぶこともできる。今日ではYouTubeにコメントするにも、新しいGmailのアカウントを作るのにもGoogle+のアカウントが必要だから、Google+の「ユーザー全員」というのはずいぶん広い範囲になる。

またこのGoogle+の連絡相手リストには自他の実際のメールアドレスは表示されない(実際にメールをやりとりすれば当然メールアドレスは判明する)。

この機能は先日公開されたGmailのタブによる振り分け機能を利用している。現在Gmailの受信トレイは、メイン、ソーシャル、プロモーション、新着、フォーラムなどのタブに分けられている。Google+で自分のサークルに入っている相手からのメールはメイン・タブに、そうでない相手からのメールはソーシャル・タブに振り分けられる(このメールに返信しないかぎり相手には実際のメールアドレスは分からない)。

この機能は送信者としてみた場合は大いに便利だが、受信者としてはそれでなくても多い不要なメールの着信を増やす可能性がある。受信トレイにタブUIを使っていない場合は特にそうだ。Googleはユーザーごとにこの機能を有効にする前にメールで通知を送り、好みの受信設定をするよう促している(受信設定へのリンクが通知される)から洪水を予防する余裕はあるわけだ。

Googleによるとこの機能はここ数日かけてGmailとGoogle+の双方のアカウントを持つ全ユーザーに公開されるという。いち早く受信範囲を設定したいならGoogleからの通知メールを見逃さないように。

〔日本版:1/10早朝現在、訳者の環境ではまだ有効になっていない〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+