Googleの高価格なスマートカメラClipsが母の日をねらって50ドル値下げ

5月は祝日が多いから、どこがどんな特売をやっても不思議ではないが、しかし母の日の13日までClipsカメラを50ドル値下げするというGoogleの決定は、このまだ第一世代の製品の売れ行きに関して疑念を抱(いだ)かせる。

昨年10月に、同じく新製品のPixelスマートフォンと共に発表されたClipsは、今年の2月の終わりに、やっと発売された。しかしGoogleは売上を公表しないが、どうやらこの製品はヒットしなかったようだ。このデバイスをめぐるメッセージングは消費者にとって少々わかりにくく、そして249ドルという価格は本誌のレビューなどでも酷評された。

Googleは、こんなにすごくてマジックのようなAIやMLや本体上のデータ処理能力を搭載して250ドルは超お買い得、と言い張ったが、まったく新しいカテゴリーの初めての製品だから、消費者が手を出しにくいお値段はだめだ。しかも今どき、誰もが持ってるスマートフォンのアプリで、いろんなことができるから。

レビューにも書いたように、“Clipsでは短い動画だけでなくGIFも撮れるが、今は24時間全員の手元にカメラがある時代だから、こんな珍製品が249ドルとはちょっと厳しい”。

50ドル下げて199ドルになっても、母の日のギフトとしてはお安くない。しかしGoogleはどうしても特売をやる気であり、この製品への関心も、アメリカ以外では育ちつつある。“スマートカメラ”のClipsは、ソーシャルメディアに直行できる画像とビデオが売りだ。でも人気拡大の鍵は、やはり口コミだな。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。