GoogleのLunar Xprize、月面着陸レースの中間賞金525万ドルを授与


Google Lunar Xprizeは、人類史上誰もやったことがないことを成し遂げようとしている。プライベート宇宙船を月に着陸させ、500メートル以上移動し、HDビデオと画像を地球に送信するのだ。

今日(米国時間1/26)、Xprizeは競技会参加チーム中の5チームに対して、着陸、移動、画像に関する重要な技術的リスクを克服したとして、総額3000万ドルのうち、賞金計525万ドルを手渡した。

この賞金は、競技会のこの段階に必要な特定要件を満たしたチームに報いるために設けられた、一連の中間マイルストーン賞の一環である。これは各チームの宇宙船における高度な進歩に報いるための任意表彰である。

米国、ロシア、および中国は、1959年の初無人月面着陸以来、宇宙レースで戦う能力を持つ限られた国々だ。しかし、技術の進歩と個人の努力の発展のおかげで、月へ行く費用はかつての数十億ドルからわずか数百万ドル単位へと劇的に減少した。

その結果、バンガロール拠点のチームIndusは、億万長者を後盾とするMoon Expressと、Xprize宇宙レースを対等に戦っている。両チーム共にマイルストーン賞の着陸部門で100万ドルを受け取った。

「人は競争した時に最大の力を発揮するとわれわれは信じている。XPRIZEの非常に重要な要素の一つは、参加者全員が感じる競争心を生みだすことだ」とXprize CEOのPeter DiamandisがHuffington Postに書いている。「NFLのプレイオフが今週のスーパーボウルへの道にファンの注目を集中させるのと同じように、マイルストーン賞は人々興味をこの競技会へと向けさせ、どのチームを応援するかを知らせることができる。

最優秀賞あるいは第2位の賞品を受け取らなかったチームは、マイルストーン賞を持ち帰れる。しかし、最優秀あるいは第2位になったチームは、総額3000万ドルの賞金から中間賞金分を減額される。

各チームは今晩サンフランシスコのカリフォルニア科学アカデミーでで行われる、XPRIZEおよびGoogle主催の非公開イベントで、マイルストーン賞を授与される。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


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TechCrunch Japan

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