GoogleのOmnitoneは、サラウンドサウンドでウェブベースVRに一歩近づく

British television presenter Rachel Riley shows a virtual-reality headset called Gear VR during an unpacked event of Samsung ahead of the consumer electronic fair IFA in Berlin, Wednesday, Sept. 3, 2014. (AP Photo/Markus Schreiber)

多くの分野でそうだったように、VRの振り子もいずれ専用アプリからウェブベースシステム側へと揺り戻されるだろう ― そしてそれが起きる時、Googleは準備万端整っているはずだ。同社はウェブで本格的サラウンドサウンドを配信する新しい方法の詳細を公開した ― システムの名前はOmnitone

昔ながらのマルチチャネルサラウンドは、平らな画面で映画を見るには十分かもしれないが、全空間を支配するバーチャル環境を行き来するためには少々物足りない。アンビソニックが必要だ。アンビソニックはユーザーを包む完全な球体をシミュレートして3D空間に音の座標を与え、その座標をレンダラーが適切な音波へと変換する。

GoogleのChrome WebAudioチームが直面した問題は、既存のツールだけを使っていかにブラウザーでこれを実現するかだった ― 新たな標準でこれ以上ウェブを散らかさないために。たどりついた答は、巧妙だが実に単純だった。

image00アンビソニックのサウンドストリームでは、音そのものと同じくらい音の位置が重要だ。Omnitoneは、その位置情報をVRヘッドセットのセンサーから得た方向データと組み合わせる。つまり、あなたの頭が右X度上Y度を向けば、そのデータがアンビソニックのサウンドストリームに直ちに反映され、ユーザーに合わせてオーディオ球体全体が移動する。

サウンドストリームはスピーカー8台から成るバーチャルスピーカー群に渡り、バイノーラル・レンダラーによってステレオにミックスダウンされる ― するとほら! 既存のウエブツールだけで、まずまずの全空間サラウンドサウンドストリーミングと出来あがりだ。

このデモで試してみることができる ― 但しロードできればの話で、私はできなかった。でも近いうちに、YouTubeによるVR体験等と共にもっと本格的に展開されるだろうから心配はしていない。もちろん全部がオープンソースで、GitHubのここで見られる

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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