Google+はユーザが投稿したビデオを自動的に画質改良する、Facebookに対抗か?

ほぼ2年前からGoogleは、ユーザがGoogle+にアップロードした写真の画質を自動的に改良してきた。そして今日からは、ビデオに対しても同じことをする

ただし、自動的にではなくて、Googleが改良できると判断したビデオに関しては、ちょっと変えてみたいけど結果をプレビューするか、というバナーが出る。そのとき、‘改良’を断わってもよい。逆に、自分がアップロードするビデオはすべて自動的に‘改良’せよ、という指定もできる。それは、Auto Backupからのアップロードでもよい。

GoogleのエンジニアTim St. Clairが今日ブログに書いているところによると、改良されるのはビデオの画質の、ライティング、色、安定性などだ。もうすぐ、ビデオの音声も改良の対象になる。

この新機能はMacとWindowsとChromeOS上のGoogle+で使える。’More’メニューの中や、Google+のPhotoアプリからだ。

ユーザが‘改良する’を選ぶと、オリジナルと、改良結果のプレビューが横並びで表示される。解像度が240pと粗いので、ちょっと見づらいが、ビデオの編集という重い処理をやりながらプレビューをユーザに高速で見せるためには、これしかなかったのだろう。

ぼくの場合は、Googleに‘こいつは改良したい!’と目をつけられたビデオはまだないのだけど、ここ数か月でGoogle+にアップロードしたビデオを試しに改良させてみた。たしかに、[施術前]と[施術後]の違いははっきり分かる。

ふつうの人たちはGoogle+のソーシャルネットワークとしての成功を疑うが、でもここで話題にしているGoogle+ Photosだけは、明らかに、おもしろくて革新的なサービスだ。

スマートフォンでビデオを撮る人はとても増えているから、Googleが写真用やあるいはYouTubeで開発した技術を、これらのプライベートなビデオに適用するのは良いことだ。YouTubeのユーザにはすでにそういう機能を提供しているのだから、Google+ Photoとのあいだに機能の重複があるのはやむを得ない。でも、YouTubeには”auto-fix”オプションはあるけど、Google+ Photoのような、ユーザの事前承認を求めるUIはない。またYouTubeにはコントラストや色調などを手作業で変えるツールがあるが、Google+の方にはない。

Googleの今日(米国時間12/19)の発表は、Facebookがやはり、ユーザがアップロードした画像の自動改良を発表してからわずか数日後だ。偶然そうだったにすぎないのかもしれないけど、何か勘ぐりたくなるね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。