Google検索とマップ、自動翻訳でローカルレビューへのアクセスがお手軽に

Googleは本日(米国時間24日)、自動翻訳を実行することで、旅行中にビジネスレビューを読むことを簡単にできるようにすると発表した。つまり、Google検索の結果とGoogleマップに表示されるユーザーレビューが、自分のデバイスで設定した言語に翻訳されるため、自分の言語で読むことができるようになるということだ。このことで、調べたいビジネスや、レストラン、バー、お店、アトラクションなどの、訪問を考えている場所の情報を、他の人のクチコミを通して得やすくなる。

以前は、そうしたレビューを他の翻訳アプリ、例えばGoogle Translateなどに、コピーする必要があり、面倒だった。

この機能は、Googleのますます強力になって来た言語翻訳プラットフォームを活用しているが、このプラットフォームはAI技術の利用により拡張が続いている。たとえば先月には、ロシア語、ヒンディー語、ベトナム語などの、より多くの言語に対してAI支援翻訳が拡張された。これらは、以前からサポートされていた、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、中国語、日本語、韓国語、トルコ語に追加されたものだ。

この技術によって、プラットフォームが言語を理解する能力が向上する。つまり人びとが本当に話しているような方法で行い、文の中を部分的に1つずつ翻訳するのではなく、文全体を見るということだ。

Googleは、この新しい翻訳機能が、検索と地図のGoogleプロダクトで利用できるようになること、そして多くのユーザーに対して、翻訳されたレビューを元の言語で書かれたオリジナルレビューと一緒に提供すると発表している。

この機能は、壮大な計画の中では比較的小さなものかもしれないが、この先ユーザーたちはローカルレビューを提供する他のアプリよりも、Google検索を優先して使うようになって行く可能性がある。

この追加はまた、Facebookがそのアプリを旅行コンパニオンアプリに向けて一歩進めたタイミングと同時にやって来たものでもある。Facebookは最近「City Guides」と呼ばれる旅行プランニングセクションを開始していて、そこでFacebookのユーザーたちは、友人たちが訪れた場所や書いたレビューを読むことができる。

この分野におけるGoogleの強みは、ソーシャルネットワーキングからのデータ以上のものを保有していることだ。何年にも渡ってユーザーたちに、レビューの投稿、編集、修正機能を提供して、レビューやレーティング、そして写真のアップロードなどを促し続けてきた。その結果、ビジネス情報にアクセスするための、相当堅牢なプロダクトとはなっていたものの、今回の変更が行われるまでは、旅行時には使いにくいものだった。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)