Google系のWingがドローン配達にてFAA認可を取得

GoogleのX Labから誕生したドローン配達スタートアップのWing Aviationは、FAA(連邦通信委員会)から初めて商品の商業配達に関する認可を受けた。ドローンがブリトーを配達する日は、そう遠くないはずだ。

Wingはここ数年間テストを続けており、数千回の飛行をくり返す中で、ドローン配達の安全性と効率性を実証してきた。その多くは、初めて同社の商業配達が実施されたオーストラリアのキャンベラ郊外で実施された。また、フィンランドなど他の数カ国でもプロジェクトが進められている。

Wingの初のオペレーションはヴァージニア州のブラックスバーグとクリスティアンバーグにて、連邦政府と自治体の協力の元で年内に開始される。FAAの認可だけでは、一般向けのドローン配達は実施できないのだ。

FAAのリリースには、「Wingは食品の配達を始める前に、地域のコミュニティとコンタクトを取りフィードバックを集め、将来のオペレーションを告知する」と記載されている。これは、自分の空域を騒音を立てる小さな航空機が通過するかどうかを選択できる、という意味だ。

今回の申請では渋滞時にもすばやく食事を配達できることになるが、それ以外にもさまざまな計画がある。例えば救急救命士が迅速に医療品を配達したり、あるいは医療機関同士で輸血用の血液を輸送する、などが想定されている。

現在TechCrunchはWingの計画について問い合わせており、詳細がわかり次第記事をアップデートする予定だ。

 

[原文へ]

(翻訳:塚本直樹 Twitter

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。