Google Analyticsのセキュリティとプラバシー保護が心配ならPiwik Proを使ってみよう

Webサイトを立ち上げたら、Google Analyticsを使ってビジター数を調べたりするよね。でもそんなとき実は、Googleやそのほかの連中に、そのデータやユーザーへのアクセスを与えてるんだ。もちろんプライバシーは保護されるから、そんなにひどい状況ではないが、でもあなたのWebサイトやWebアプリケーションが特別に機密性の高いものだったら、どうかな? そんなときは、Piwikや、今度出たPiwik Proを使うべきだ。

Piwikは完全に無料でオープンソースのアナリティクスソフトウェアで、その点では1999年ごろから広く使われているアナリティクスツールWebalizerに似ている。そしてPiwikの企業向けバージョンがPiwik Proだけど、こっちもなかなか良い。Piwikはポーランド語で“little beer”という意味らしいね。

Maciej ZawadzińskiとPiotr Korzeniowskiが作ったPiwik Proは、ポーランドの誇りとも言えるプロダクトで、セキュリティ意識の高い人びとのあいだで人気がある。最近ではWarsaw Equity Groupから200万ドルの資金を調達して、新たに“マーケティングの機能を充実し、データの機密性を重視する企業にデータの完全なコントロールと、プライバシー関連規制へのコンプライアンスを提供する”、という。

Zawadzińskiは曰く、“Piwik Proには総合的なマーケティング機能を持たせるつもりだ。それらは、Webとモバイルのアナリティクスやデータ管理のプラットホーム、タグの管理、そしてコンテンツのパーソナライゼーション(個人化)などだ。これらのマーケティング機能によって企業や団体には完全なデータ保護とプライバシーのコンプライアンスが提供される。オンプレミスでも、あるいはクラウド環境においても”。

Zawadzińskiはポーランドでは初めてのブログ広告のプラットホームを創始し、Piwik Proに丸賭けする前には企業を二つ売った経験がある。KorzeniowskiはHPとKPMGで仕事をした。彼らは現在、Hewlett-PackardやAccenture, オランダ政府, 欧州委員会などにアナリティクスを提供している。

200万ドルといえば、ポーランドでのスタートアップへの投資としては大きい方だ。ぼくはこのところずっと、ヨーロッパに注目していたけど、中欧では資金調達が楽ではない。でも同社は今度の資金調達で、ポーランドと中部ヨーロッパの市場で大きく前進していけるだろう。彼ら曰く、なんといっても、プライバシーはとても重要だから。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))