Google Appsのユーザ企業にセキュリティとバックアップを提供するSysCloudが$2.5Mを調達、対象プラットホームの多様化へ

Google Appsを使っている企業のセキュリティとバックアップを支援するための総合的なサービスを提供しているSysCloudが今日(米国時間11/14)、これまでの投資家Inventus Capital Partnersと新たな投資家KAE CapitalからシリーズAで250万ドルを調達したことを発表した。

SysCloudは今のところGoogle Appsに特化しているが、新たな資金によりOffice 365やSalesforce、Dropbox、Boxなどそのほかのオンラインツールのユーザにもサービスを提供していける、と考えている。

2010年に創業された同社によると、今同社の技術で守られているGoogle Appsのアカウントは世界32か国およそ50万にのぼる。サービスの中心はバックアップだが、そのほかにもさまざまなセキュリティサービスを提供している。たとえば、セキュリティポリシーの粒度を管理して、機密データへの社外からのアクセスを防ぐ、などの機能だ。

ユーザにとって使いやすいサービスであるためにSysCloudはユーザに、PCIやFERPA、SOC 2などの標準的なコンプライアンスポリシーに対応する一連のテンプレートを提供している。また、さまざまな監査や報告のためのツールもサービスに含まれており、さらに、新たにGoogle Appsに移行する新規顧客を支援するサービスもある。

SysCloudのような、ツールのベンダから見てサードパーティのサービスには、そのサービスの内容をベンダが自社でやり始める、というリスクがある。たとえばGoogleはすでに、大企業のGoogle Appsユーザにセキュリティや監査の機能を提供している。またSysCloudは、CloudLockBackupifyなど、同種のサービスを提供している企業とも競争しなければならない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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