Google Assistantが年内に30あまりの言語をサポート、マルチリンガル(同時多言語)になる

検索大手GoogleがAmazonのAlexaに対抗して出したGoogle Assistantは、Androidスマートフォンやタブレットには最初からあり、それにiPhoneなどiOSデバイスやスマートスピーカー(a.k.a.音声アシスタント)Google Homeでも使える。そしてGoogleは今朝(米国時間2/23)、このアプリが年内に対応言語を増やし、これを動かせる全世界のAndroidスマートフォンの95%で使えるようになる、と発表した。それにまた、どれか一種類の言語で使えるだけでなく、言語を指定しなくても複数の言語で使えるようになるようだ。

後者の機能は、たとえば家では出身国の言葉、仕事などでは違う言語、という人にとって、とくに便利だろう。

Google Assistantは前から複数の言語を理解できたが、ユーザーがそれを簡単に切り替える方法がなかった。アプリの設定で言語を指定する必要があった。これからはごくふつうに、いろんな言語で話せるようになる。

Google Assistantの‘同時多言語サポート’(マルチリンガル)は、今年後半にまず英語、フランス語、ドイツ語から始まり、その後徐々に増えていく、とGoogleは言っている。

同社によると、Google Assistantのグローバル化もめざましく進展している。

そして今年は、対応言語がこれまでの8言語から30言語へと、飛躍的に増える。今後数か月内にAndroidとiPhone上でデンマーク語、オランダ語、ヒンズー語、インドネシア語、ノルウェー語、スウェーデン語を話せるようになり、年内には、Google Assistantを動かせる世界中のAndroidスマートフォンの95%で使えるようになる。

AppleのSiriやAmazonのAlexaは、これに比べると言語サポートは限られている。AmazonがEchoスピーカーを世界各国で売ったとしても、現状ではそれらの国々向けにローカライズされていない。Alexaが話せるのは英語とドイツ語と日本語だけだ。これに対してSiriの最大の強みは、20以上の言語を話せることだった。

言語サポートの拡大は、今朝発表されたGoogle Assistantのいくつかのアップデートのひとつだ。そのほかに、モバイルのメーカーがAssistantをより深く統合できるための事業Assistant Mobile OEMや、Assistantへのコマンド列Routines、位置対応のリマインダーなどが来週から展開される。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa