Google AssistantのActionsからディープリンクが可能に――新たに7言語サポート

Actions on GoogleというのはAmazon AlexaのskillsのGoogle Assistant版と考えてよい。これは以前から公開されていたが、今日(米国時間2/26)、GoogleはActionsをさらに広い範囲から利用できるよう拡張すると発表した。多くの言語が新たにサポートされた他、いくつかの有用な機能も追加された。

今回のアップデートで重要な点は新たに7カ国語がサポートされたことだ。ヒンディー、タイ、インドネシア、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、オランダの各言語が既存の英語、フランス語、ドイツ語、日本語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、ロシア語に加わった。これでフルにサポートされる言語は16カ国語となった。同時にGoogleが提供する音声会話によるインターフェイス作成ツール、Dialogflowもこれらの言語で利用できるようになったことを意味する。

またGoogleでは、デベロッパーが多国語へのローカライズを助けるために、Actionsのディレクトリをファイルとして保存できるようにした。

また今回、すべてのデベロッパーが利用できるようになった機能には、Google Assistant ActionsからAndroidアプリにディープリンクを張ることが含まれる。Googleのプロダクト・マネージャー、Brad Abramsは今日の発表で、「今年中にAssistantは世界のAndroidスマートフォンの95%で利用できるようになる。Actionsはユーザーが音声でAssistanntと会話して必要な動作をさせることを可能にする。ただし複雑あるいは特定の作業をさせたい場合、別アプリを利用するのが効率的な場合がある。Assistantから音声で別アプリを起動できるようになったことは大きな助けになるだろう」と書いている。〔スクリーンショットはSpotHeroという駐車アプリを開いて駐車位置を確認している例〕

また今回のバージョンではデベロッパーはユーザーのロケーション情報を利用した検索が容易にできる。つまりActionsからGoogle Places APIを経由して対話的にロケーション情報を処理することが可能だ。つまりユーザーが音声で「スターバックス?」と質問した場合、Assistantはロケーション情報でユーザーの位置を把握して検索を行い、さらにそのうちのどのスターバックスに行きたいのかを重ねて質問することができる。

またユーザーが特定のActionsを頻繁に利用する場合、Assistantは通常の導入部を省いて直接Actionsを起動できる。これは処理速度のアップに役立つという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

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TechCrunch Japan

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