Google Cloudの最新データセンターがソルトレークシティーにオープン

Google Cloudは米国時間2月27日 、ソルトレークシティーに新たなデータセンターを開設したと発表した。このソルトレークシティのデータセンターは、低レイテンシの処理能力を地域全体に提供することを目標としており、ロサンゼルスとオレゴン州ダレスに続いて、米西部で3番目のデータセンターとなる。

「我々は最も安全かつ、パフォーマンスと拡張性に優れたパブリッククラウドの構築に取り組んでおり、クラウドサービスを最も必要としている顧客に近い場所でサービスを提供するための重要なインフラストラクチャへの投資を継続している」と、Google Cloud EnterpriseのWestern States and Southern California担当ディレクターであるJennifer Chason(ジェニファー・チェソン)氏は声明で述べた。

クラウドベンダーは一般的に、潜在的な顧客により近い地域に拠点を開設しようとする。これは昨年のAWS re:Inventで、AWSがLAのローカルゾーンを発表したときに取ったアプローチと似ている。コンピューティングリソースを必要としている企業の近くにデータセンターを開設することでレイテンシを削減したり、あるいは一連の地域リソースにワークロードを分散させたりすることを目的としている。

Google(グーグル)はまた、すでに顧客であるPayPalと複数年の契約を締結し、同社の決済システムの一部を西部地域に移転することも発表した。注目すべきは、ソルトレークシティーにはデータセンターが近くにあることで恩恵を受けられる、活気あるスタートアップシーンも存在することだ。

Google Cloudの親会社ことAlphabetは最近、クラウド部門の四半期決算を初めて発表し、ランレートが100億ドル(約1兆1000億円)以上であると表明した。ライバルのMicrosoft(マイクロソフト)やAmazon(アマゾン)に追いつくまでにはまだ長い道のりがあるが、この方法でリーチを拡大すれば、市場シェアの拡大に役立つだろう。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

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TechCrunch Japan

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