Google Compute EngineがCPU 96コア、メモリ624GBの巨大インスタンスを提供、プロセッサーもグレードアップ

どんなにリソース大食漢のアプリケーションでも、Google Compute Engine(GCE)なら満足するだろう。今度新たに、CPU 96基、メモリ624GBという怪物インスタンスが生まれたのだ。Bill Gatesは昔、誰が一体640KB以上ものメモリを必要とするんだい?と言ったらしい。彼には、今日のような日が来るとは想像もできなかったのだ。

これは、本当の話ですよ。しかも、ちょっと前の3月にはGCEは64コアのCPU + 416GBのメモリというインスタンスを発表している。今回は、それを上回る。

使用するチップは、たぶんご想像どおり、IntelのXeon Scalableプロセッサー(コードネームSkylake)だ。Googleによるとこの子は、前の世代のXeon系列に比べて計算性能が20%速く、high performance computing(HCP)では82%より高速、メモリ帯域はほぼ2倍だ。もちろん、これで十分という性能は永遠にないけどね。

それほどのパワーは要らない、というユーザーは、ご自分のワークロードに合わせてCPUとメモリの構成をカスタマイズできる。

Googleによると、今回の巨大インスタンスは、その性能をすでにSAP HANAで実証している。SAP HANAは、ドイツのソフトウェア大手によるインメモリデータベースで、ユーザーの必要に応じてメモリをいくらでも使える。

624GBでも足りない、というユーザーに対応するためGoogleは今、最大4TBまでメモリを搭載できる製品を開発中だ。お金をしっかり用意して、待っていよう。本日(米国時間10/5)紹介されたインスタンスは、一時間約4ドル95セントからだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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