Google Docsのアドオンが大企業にも使いやすくなった…コントロールの粒度を導入

Googleは、Google Docsのアドオンのデベロッパが、自分のサービスを企業やそのIT部門に、もっと簡単に使ってもらえるよう、努力している。

約1年前にGoogleは、その生産性アプリケーションDocsとSheetsのためのアドオン制作機能をローンチしたつづいて、昨年10月にはFormsもサポートされたが、プレゼンテーションツールのSlideはまだだ。しかし多くの場合、エンドユーザはこれらのアドオンを一つ一つインストールしなければならず、ITのアドミンがその過程を完全にコントロールすることはできなかった(アドオンのインストールを全ドメインにわたって無効にすることはできるが)。

しかし今日(米国時間3/20)からは、デベロッパが自分のアドオンに、全ドメイン的に可利用と指定することができる。ユーザは、これまでのように一々自分でインストールする場合よりも、アドオンを楽に見つけられるようになるが、もっと重要なのは、アドミンがエンドユーザまかせをやめて、自分でアドオンを全社的にしかも容易に、インストールできることだ。

また全ドメインにわたってのインストールを禁じて、ITが承認したものだけをユーザがApps Marketplaceからインストールできるように、することもできる。これによりITは、社内のアドオンの使われ方をさまざまな粒度でコントロールできる。ただしその設定は、個々のツールごとにはできないので、DocsではOKだがFormsではNo!、といった指定はできない。

GoogleはDocsのアドオンに関して静かな放任のような態度を維持していたので、長年放っておかれたApps Marketplaceは、デザインの一新が緊急に望まれる。でも今日のアップデートにより、この機能(アドオン)が大きな企業にも採用しやすくなり、そうすると、開発を手がけるデベロッパも増えてくるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


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TechCrunch Japan

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