Google Venturesが運用実績を発表―投資残高12億ドル、2013年の新規投資75件、エグジット9件

Googleのベンチャーキャピタル、Google Venturesが2013年の運用実績を発表した。

それによると、今年の新規投資は75件、エグジットは9件、4年前にスタートしてからの総投資件数225件となっている。

今年の新規投資には、新しいタクシー配車システムのUberに対する2億5800万ドルの大型資金調達への参加が含まれている。

エグジット案件については、RetailMeNot、Silver Spring Networks、Foundation Medicineが新規上場した。買収はParse(Facebook)、Astrid (Yahoo)、Makani Power (Google)などが含まれる。またGoogle Venturesも参加したエンジェル投資の専門ファンド、AngelListが2013年に1億2500ドルの資金を調達してスタートアップの創立を手助けしている。またスタートアップ向けデザイン教育のブートキャンプ、 Design Sprintの実績についても詳しい数字が公開された。

Google Ventureは運営パートナーの人材獲得にも力を入れ、元TechCrunchの人気ライターでCrunchFundのパートナーだったMGSieglerをゼネラル・パートナーにスカウトし、同時にパートナーのAndy Wheeler、Blake Byersをゼネラル・パートナーに昇格させた。またShanna Tellerman、DaveMunichielloを投資パートナーに加えた。

人材のと同時に資金も拡充され、昨年の2億ドルから今年は3億ドルとなった。Google VenturesはこれまでTwitter、Pinterestその他の大型案件への投資機会を逃してきたと批判されたが、今年はUberとNestのようなホットな案件に参加することに成功している。ゼネラル・パートナーのDavidKraneはわれわれの取材に対して「現在の投資残高は12億ドルで、唯一のリミテッド・パートナーであるGoogleから来年1月にさらに3億ドルの資金提供を受ける予定だ」と語った。

情報開示:Google Venturesは私の夫がステルスモードで運営しているスタートアップに対して投資を行っている。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


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TechCrunch Japan

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