Havokがモバイル3DゲームエンジンProject Anarchyを発表, Intelの販促がらみで(?)完全無料

Havokエンジンを知らない人でも、それが使われているものを見たことは、たぶんあるだろう。あなたがよく知っている売れ線のビデオゲームの名前を挙げてみると、それがHavokをどこかで使っている確率はきわめて高い。Halo 4は? 使ってる。Assassins Creedは? 使ってる。SkyrimやUnchartedやCall Of Dutyは? 使ってる、使ってる、使ってる。

今朝(米国時間3/26)GDCで、Havokはモバイルゲーム用の3DエンジンProject Anarchyを発表した。リリースは今春の予定だ。その話題は何? 無料であることだ。

3Dゲームエンジンなんか一度もさわったことのない人が、まず第一に知るべきことは、そのライセンスがめんどい、ということ。たいていの製品に評価ライセンスみたいなものはあるが、でも商用で使うとなるとかなりのお金がかかる。その例外としては、Unity3Dなんかすばらしくてしかも無料だが、しかしProアカウントは有料だ。IrrlichtOgre3Dはどちらも無料でオープンソースだ。でもSource、Unreal、CryENGINEなど名のある製品の多くは、どれも有料ライセンスである。

ではなぜ、Havokは新製品のモバイルエンジンを無料で提供するのか? 彼らが優しくて親切だからか? それもあるかもしれない。でも、HavokはIntelが2007年に買収した会社だ。Intelは、何が何でもモバイルで稼ぎたい。モバイルでとくに人気の高いアプリといえば、ゲームだ。Intelのプロセッサを使った携帯では大人気のゲームがほかの携帯よりも迫力がある、速い、等々となれば、当然Intelのチップを採用するOEMは増える。

というお話に関心を持ったデベロッパは、ここで登録できる。最初に言ったように、リリースはこの春(のいつか)である。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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