Hipmunkの創業者たちは閉鎖前に会社を買い戻そうとしていた

今から一週間ほど後、米国時間1月23日に旅行メタ検索エンジンのHipmunkは閉鎖される。SAPグループのConcurが3年半前に買収した同サービスにとって、突然かつ残念な結末だ。

しかし、こうならない道もあったようだ。情報によると、Hipmunkの共同ファウンダーであるAdam Goldstein(アダム・ゴールドスタイン)氏とReddit CEOのSteve Huffman(スティーブ・ハフマン)氏(いずれもすでにHipmukを離れている)は同社が閉鎖される前に買い戻そうと試みたが失敗に終わったという。

Skiftが最初に報じ、後にTechCrunchが独自の筋に確認したところによると、Hipmunk社員らが本日、米国時間1月14日の全社ミーティングで買い戻し提案について質問したところ、それが実行されることはないと告げられたそうだ。

SAP Concurが、なぜHipmunkを閉鎖し、買い戻しに応じなかったかは明らかではないが、それは親会社が「買い戻したいって? もちろん、どうぞ!」と言えるような単純な話でないことだけは間違いない。

買収から数年後、HipmunkのDNAはConcurとそれなりに絡み合っていた。中小企業向けの「Concur Hipmunk」というそのままの名前のサービスもできた。つまりSAP Concur側には関連するコードベースに詳しいエンジニアを残す理由があったとも考えられる。Hipmunkは買収で権利が移った 特許も保有しており(買収後さらに認められた)、SAPがそれを手放したくなかったこともありうる。あるいは単に買収提案が遅すぎたか、SAPのように大きな会社が急ブレーキを踏んでやりなおすほどの条件ではなかった可能性も十分ある。

SAP Concurの広報担当者は、コメントを拒否した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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