HR Techの最前線を知る―、3月14日にTechCrunch Schoolを開催、参加者募集開始!

TechCrunch Japan主催のミニイベントを3月14日火曜日の18時半から外苑前で開催するのでお知らせしたい。「TechCrunch School #9:HR Tech最前線 presented by エン・ジャパン」と題して、登壇者、参加者の皆さんとHR Techの現状と未来について語ろうと思う(これまでのTechCrunch School開催分はこちらを参照)。

ナントカTechといえば、最近はFintechという言葉を聞くことが多い。もともと金融は数字やデータの世界なので、ITと相性が良いからファイナンスとテクノロジーの融合は自然な流れだ。もっとも、この場合に「テクノロジー」が指すものはクラウドやスマホ、あるいはビッグデータやAIに代表される新しいソフトウェア開発手法や配布形態を指していると考えたほうがいいのだろうけど。

ともあれ、Fintechと同様に農業とテクノロジーの融合領域を「AgriTech」と呼んだり、広告分野を「AdTech」、教育へのテクノロジーの適用を「EdTech」などと呼ぶことがある。この流れでいま注目を集め始めているのが人材分野(ヒューマン・リソース)でのテクノロジーの適用、つまり「HR Tech」だ。

狭義には人材の採用、教育、評価、配置、福利厚生など人事関連の業務を、クラウドやデータを使って可視化もしくは効率化するものをHR Techと呼ぶ。広義には給与計算や面倒な労務関連の業務まで含めてHR Techと呼んでいいだろう。後者はバックオフィス系事務だが、これらはいずれつながっていくだろう。人材評価と給与計算は繋がっているべきだし、入社手続きと保険関連の労務手続きは地続きであるべきだろう。企業財務のFintechと重なる領域で成長するスタートアップも出てくるだろうし、B2B2Eモデルで社員の健康管理・増進のためのサービスやデバイスを提供するヘルステック系もHR Techと定義していいのかもしれない。

さまざまな切り込み方で立ち上がるHR Tech系スタートアップのニュースは日々お伝えしているが、その一方で、以前TechCrunch Japanに掲載した「HR Technology Conferenceに見る人材領域イノベーションと日米温度差」にある指摘のように、日本は米国に対してどうもHR Techでは数年から10年ほど遅れを取っているようにも思われる。

そこで今回、日本のHR Tech関連のスタートアップ企業の経営者らに自社プロダクトや業界動向、予測を語っていただくことで、HR Techの未来を占うような議論が深められればと思う。「お題目は美しいんだけどね、いや、現場で使えないんだわー」というような、生っぽい声も聞きたいので、HR Techを実際に使用する立場にある人事担当者からも導入例やニーズなどを聞ければと思う。

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写真左上から時計回りに石黒卓弥氏(メルカリ)、寺田輝之氏(エン・ジャパン)松田晋氏(サイダス)、宮田昇始氏(SmartHR)

スピーカーは、一昨年のTechCrunch Tokyoスタートアップバトルで優勝した「SmartHR」を提供するKUFU代表取締役の宮田昇始氏、組織内の人材の可視化と最適配置を実現する「サイダス」の代表取締役の松田晋氏、5分で採用ページが作成できて利用が無料という「Engage」を提供するエン・ジャパンのデジタルプロダクト開発本部本部長の寺田輝之氏、それから会社全体が急成長をしていて攻めの採用をしているスタートアップ企業、メルカリ HRグループの石黒卓弥氏にもご登壇いただく予定だ。

HR Techでの起業や新規サービスを検討している人はもちろん、現場の人事担当者、採用担当者の方々にも是非会場に足を運んでいただければと考えている。事前の参加登録は必須だが、参加自体は無料。軽食をご用意してTechCruch Japanスタッフもお待ちしているので遊びに来てほしい。参加申し込みはこちら


TechCrunch School #9 「HR Tech最前線」 presented by エン・ジャパン

【開催日時】3月14日(火) 18時半開場、19時開始
【会場】エウレカ セミナースペース(外苑前)
東京都港区南青山2-27-25オリックス南青山ビル6F(地図)
東京メトロ銀座線 外苑前駅 1a 出口 徒歩1分
【定員】100人程度
【参加費】無料
【ハッシュタグ】#tcschool
【主催】 AOLオンライン・ジャパン株式会社
【協賛】エン・ジャパン株式会社
【事務局連絡先】tips@techcrunch.jp【当日イベントスケジュール】
18:30 開場・受付
19:00〜19:05 TechCrunch Japan挨拶
19:10〜20:30 パネルディスカッション
20:30〜20:40 転換
20:40〜22:00 懇親会(アルコール、軽食)【スピーカー】
KUFU 代表取締役 宮田昇始氏
サイダス 代表取締役 松田晋氏
エン・ジャパン デジタルプロダクト開発本部本部長 寺田輝之氏
メルカリ HRグループ 石黒卓弥氏
TechCrunch Japan編集長 西村賢(モデレーター)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。