HuaweiのCFO逮捕で中国株価急落、貿易摩擦のさらなる高まり懸念

Huaweiの最高財務責任者(CFO)Meng Wanzhouがバンクーバーで逮捕されたことで米国/中国間の貿易摩擦の懸念がさらに深まり、多くの中国株価が急落した。

中国本土企業で構成される香港のハンセン中国企業指数は、午後12時40分現在で2.76%下落している。中国本土では、上海と深センの市場に上場している300銘柄で構成されるCSI 300インデックスは2.1%下げている。米国株式市場は水曜日、ジョージH.Wブッシュ元米大統領を追悼するために休場だ。

株急落は、Huawei創業者でCEOのRen Zhengfeiの娘Mengが米国の対イラン貿易制裁に違反した疑いでカナダ当局に逮捕されたことを受けて起こった。米国はMengの引き渡しを要求している。

Huaweiの最大のライバルZTEの株価は、香港で昼までに6%近く急落した。Meng逮捕のニュースはまた、アジア中の株式市場で従業員所有会社であるHuaweiのサプライヤーにも影響を及ぼした。最も影響を受けているのがShennan Circuitで、記事執筆時点で深セン市場で10%近く下げている。

HuaweiとそのライバルZTEは、通信機器メーカーと中国政府の関係に疑念を抱いている米国政府のターゲットとなっていた。米国のZTEに対する制裁措置は、Huaweiが同様の運命に直面するという懸念を引き起こしていた。ZTEは2017年にイランと北朝鮮への貿易制裁に違反したと認め、米国商務省は4月、米国部品メーカーがZTEに販売するのを7年間禁止する措置を発表した。

Meng逮捕の前から、米国の関税引き上げで過去数カ月、中国の株価は低迷していた。10月、上海ベンチマーク指数は4年ぶりの低水準となった。

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(翻訳:Mizoguchi)

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TechCrunch Japan

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