IFTTT、HomeKitなどにも対応し、既存のエアコンを「スマート」化するTadoのAC Control

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スマートサーモスタットが世に登場してしばらくとなる。ただし、これまでのプロダクトはセントラルヒーティング(ないしクーリング)の存在を前提とするものだった。セントラル方式のエアコンディショナーは、アメリカでは比較的広く普及している。しかし一から環境を整えるとなると個別の冷暖房ユニットよりははるかに高くつくものだった。

そこで、初期投資を抑えながら、インテリジェントな温度管理を行いたいとして登場してきたのがTadoのSmart AC Controlだ。リモコンで動作するエアコンのほとんどをインテリジェント化することができる。

このTadoのデバイスは、世界に普及するエアコンの85%とつなぐことができる。ウィンドウタイプないしポータブルタイプなど、エアコンの種別は問わない。Smart AC ControlはWiFiおよび赤外線通信に対応している。すなわちスマートフォンを使って、よりインテリジェントにエアコン操作を行うことができるようになるわけだ。

設置すれば、従来のサーモスタット同様に利用することができる。たとえば帰宅前に部屋の温度を調整しておいたり、外出時には自動的にエアコンを切るというようなこともできる。もちろん既存の仕組みの代替としてのみでなく、IFTTTや、AppleのHomeKitにも対応している。さらには温度、湿度、光、音、動きなどを検知するセンサーを搭載し、またBluetooth LEにも対応しているのだ。

このデバイスは、アメリカ国内におけるTadoのお目見えプロダクトとなる。ただし、ヨーロッパではTado Thermostatはかなりの人気プロダクトだ。CEO兼ファウンダーのChristian Deilmann曰く、Tado Thermostatは欧州におけるサーモスタットプロダクトで、ナンバーワンの売上を誇っているのだとのこと。

価格は199ドルで、Tadoのウェブサイトより購入することができる。

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(翻訳:Maeda, H

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TechCrunch Japan

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