Instagramがパーソナライズした動画投稿とテーマ別チャンネルを検索タブに設置

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Instagramはメイン画面の魅力を損なわずに人気動画をユーザーに見せたい。そこで、本日「Explore(検索)」ページを刷新し、新しい動画チャンネルを追加した。最も重要なのは、ネットワーク上の動画をパーソナライズした「Videos You Might Like(ユーザーへのおすすめ動画)」のフィードがあることだ。他にもテーマ別やCoachellaのイベントなど人がキュレートしたチャンネルもある。1月からInstagramが始めた、 個別のクリエイター特集もある。

このアップデートはiOSAndroidに今日から展開するが、現在はアメリカ国内のみで利用できる(近々他の国でも利用可能になる)。

Instagramが先月 フィードの順番をアルゴリズムにより変更 すると発表した時、多くのユーザーはうろたえた。中にはフォロワーに投稿の通知を設定するように促した人もいる。しかし、InstagramはExploreページに焦点を当てることで、ユーザーがこれまで慣れ親しんだ体験を劇的に壊さずにアルゴリズムによるキュレーションの利点を活かすことができるだろう。

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Instagramはここ数年の間にExploreタブを拡充してきた。2012年には人気投稿を載せていただけだったが、2014年には表示する投稿をパーソナライズし、昨年にはトレンドや検索機能を追加した。しかし、明らかに大きな発展性のある機能を見落としている。「Nearby(近くの投稿)」機能だ。自分の近くで美しい投稿をするインスタグラマーを発見できる機能を私はかれこれ 4年前からリクエストしているのに。

この新チャンネルはExploreページでサムネイル画像と並べられている。動画を開くと次々とループなしで自動再生を始め、ユーザーはゆっくりと視聴を楽しむことができる。これは先日Snapchatがアップデートした自動で動画を再生する機能と昨日VineがローンチしたWatch(視聴)ボタンと似ている。

ソーシャル・ネットワークではモバイル動画の視聴が圧倒的に伸びているのは明らかであり、どこも専用の視聴方法を提供することで利益を獲得したい考えだ。Instagramの親会社であるFacebookも動画専用タブをローンチ している。このタブには専用チャンネルがあるが、これは意図的にキュレートしたチャンネルというよりは、タグ付けした動画の再生に近い。

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ユーザーが純粋な動画コンテンツの視聴に満足するようになれば、動画広告も視聴されやすくなる。人気クリエイターが最近Instagramで表示するようになった視聴数を伸びすことで、より多くのクリエイターを自社のプラットフォームに招き、必然的に動画広告を視聴するそのファンも惹きつけることができる。この新チャンネルに動画広告の掲載や自社のスポンサードチャンネルを制作するためにブランドに課金するかどうかについてInstagramに聞いたところ、スポークスパーソンは「現時点で共有できることはありません」と答えた。「もしかしたらね」という意味だろう。

モバイル動画の消費は、私たちの生活の中で突然どこからともなく起きるものではなくなった。速いインターネット接続と大きなスマホ画面で視聴は快適になった。Instagramのチャンネルのような新しいインターフェイスのおかげでソファーやベッドに丸まって動画を次から次へと眺めるのがとても楽になる。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

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TechCrunch Japan

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