Instagramがライブストリームの時間制限を4時間に延長、近日中にアーカイブもサポート開始

Instagram(インスタグラム)が、クリエイターが新型コロナウイルスのパンデミック中に同サービスを利用してきたやり方に、適応しようとしている。個人や企業がコンサート、クラス、ミートアップなどの対面イベントを開催することを制限されているため、ユーザーは代わりにInstagramでライブストリームを行うようになった。米国時間10月27日、同社はそのライブストリームの制限時間を大幅に伸ばすことを発表した(Twitter投稿)。世界中のユーザーに対して、これまでの1時間制限が伸ばされ最大4時間のストリーミングが可能となる。

同社の説明によれば、この変更はヨガやフィットネスのインストラクター、教師、ミュージシャン、アーティスト、活動家といったバーチャルイベントに方向転換しなければならなかった人々を支援するためのものだということだ。米国で政府によるロックダウンが続く間、Instagram Liveは、DJのホストするライブ(The New York Times記事)、ファンのためのプレイヤーによる音楽演奏(Vox記事)、有名人がホストするトークショー(MTV記事)、ワークアウト好きが集うライブクラス(USA TODAY記事)などの多彩な目的に人びとが集う場所になった。みんながオンラインに接続したために、米国ではライブ利用時間が新型コロナ前の数字を70%上回った (Business Insider記事)。

こうしたInstagram Liveクリエイターの多くは、中断することなく60分の制限時間を超えて、セッションを延長したいと考えていた。

今回の変更により、Instagramのライブストリーミングの制限時間は、モバイルデバイスからのライブストリーミング向けにFacebook(フェイスブック)が提供している時間制限(Facebookサイト)と同等の4時間になる。もしライブストリーミングがデスクトップコンピュータもしくはAPI 経由で行われる場合には、Facebook(フェイスブック)の制限時間は8 時間まで延長される。

米国時間10月27日から世界中のクリエイターに対して延長された時間制限が提供されるが、Instagramによれば、それを利用するためにはクリエイターのアカウントが「good standing」(良好な状態)でなければならないという。つまり、アカウントにこれまで知的財産権またはポリシーに対する違反の履歴があってはならない。

この変更に関連して、InstagramはIGTVの「Live Now」(只今ライブ中)セクションをアップデートし、ライブストリームの終わりにはユーザーをさらに多くのライブコンテンツへと誘導する仕組みを組み込んだ。

またInstagramは、まだ提供されていない別の機能の事前発表も行った。

クリエイターが、ライブストリーミングを最大30日間アーカイブできるオプションを「まもなく」追加する予定だ。

画像クレジット:Instagram

これまでユーザーはフィード投稿やストーリーをプライベートアーカイブにアーカイブしておくことはできたが、ライブストリームを保存する唯一の方法は、5月に導入された機能を使用して(Twitter投稿)、ストリーミングの直後にIGTVで公開することだけだった。

同社によれば、ライブ放送をアーカイブする新しいオプションは、ストーリーやフィード投稿などに対する既存のアーカイブエクスペリエンスと同様のものになるという。

違いは、アーカイブされたライブ動画が30日後に完全に削除されることだ。

しかし削除されてしまう前なら、クリエイターにはビデオを保存またはダウンロードするオプションが与えられる。これにより、クリエイター フェイスブックやYouTube(ユーチューブ)などの他のソーシャルプラットフォームでその動画を公開したり、TikTok(ティックトック)のような短い形式の動画プラットフォームに対して重要な部分を切り取って投稿することができるようになる。アーカイブ機能はまた、クリエイターのライブ配信が何らかの理由でクラッシュした場合や、クリエイターがそのときにダウンロードするのを忘れてしまった場合でも、後からダウンロードできることを意味する。

このニュースは、クリエイターがライブストリームを収益化するための新しい方法が導入(未訳記事)されたという、Instagramの別の最新アップデートに続いて発表された。

2020年10月初め、Instagram Liveでは5万人以上のクリエイターの最初のグループに対して、バッジ機能をロールアウトした。クリエイターはこの機能を0.99ドル(約103円)、1.99ドル(約208円)、4.99ドル(約520円)の料金で販売することでテストする。これらのバッジは混み合うコメントストリームの中で、ファンのコメントを目立たせる役割を果たし、ファンがお気に入りのクリエーターを支援する役に立つ。そしてファンの名前は、クリエイターのバッジ保有者リスト上に表示される。

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(翻訳:sako)