Instagramが他ユーザーの動画とコラボできるTikTok「Duets」的機能「Remix on Reels」を正式ローンチ

Instagramは米国時間3月31日にRemixを正式にスタートさせた。Remixを利用すると自分のReelsビデオに他のユーザーの動画を含めることができる。つまりTikTokで人気のDuetsに相当する機能だ。ユーザーは自分の動画を作成しながら同時に他のユーザーの動画にリアクションしたり交流したりすることができる。Instagramの新機能は現在すでに公開テストが行われているため、一部のユーザーはすでにこの機能を利用しているかもしれない。

最近TechCrunchは、InstagramがRemixを準備していることを報じたが、その際、Snapchatも独自にRemix的な機能を開発していることを伝えた。実際、Snapchatが現在開発中のTikTok Duetsに似た機能をRemixと名づけているようだ。

TikTokのDuetsは、単なる受動的な動画視聴アプリではなくソーシャルネットワークだと感じさせるために重要な役割を果たしている。Duetsを使うことで、ユーザーは他のユーザーの動画を利用してカラオケのように歌ったり、伴奏にしてダンスを踊ったり、冗談を言ったり、ちょっとした演技をしたりして自分の動画を作ることができる。他のユーザーのレシピで調理する、動画でリアクションするなども可能だ。さらには有望な新しいクリエイターの動画をRemixで拡散して、プッシュすることもできる。

これまでTikTokのライバルはInstagram Reelsをはじめ、SnapchatのSpotlight、YouTubeのShortsなど、単にショートビデオの配信プラットフォームというだけで、TikTokのようなエンゲージメント機能や編集機能がなかった。そのためこれらのアプリは機能的に劣ったコピーのように見えてしまうきらいがあった。Remix on Reelsはこの現状を打破する第一歩であり、ユーザーが他のクリエイターと関わり、コラボレーションするための重要な選択肢を提供するものといえる。

Remix機能を使うには、まずRemixしたいReelを開き3ドットメニューをタップして、Remix this Reelというオプションを選択する。すると画面がオリジナルのReelとユーザーがこれから新しく作ろうとしているReelにに分かれる。このときオリジナルのReelの再生と同期して録画ができる。録画が終わったらオリジナル、自分のビデオ双方の音量など細部を調整する。またナレーションも追加できる。こうした編集、調整を経てRemixを公開することになる。

新機能は、今後新たにアップされるReelでのみ利用できる。つまり既存のリールでDuetsさせたい場合は再アップロードするか既存のReelを手動で編集してRemixを有効にする必要がある。

画像クレジット:Instagram

自分で作ったRemixは通常のReelsと同様に、InstagramプロフィールのReelsタブに表示される。一方、自分のReelが誰にRemixされたかはActivityタブで確認できる。

Instagramによれば、公開アカウントにアップされるすべてのReelで本日から順次公開されるという。

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カテゴリー:ネットサービス
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画像クレジット:Instagram

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(文:Sarah Perez、翻訳:滑川海彦@Facebook

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TechCrunch Japan

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