Instagramが新商品をバズらせる新しい販売用セクション「ドロップ」を米国で公開

米国時間5月26日、Instagramはオンラインで買い物をする人々と商品の新発売を結びつける新しい機能をアプリに追加すると発表し、まず米国で公開した。これはeコマースの新しいトレンドである「Drops(ドロップ)」で、販売者が数日、あるいは数週間後に登場する商品をバズらせる効果がある。多くの場合、数量や期間を限定して販売する商品の需要を高めるために利用される。

Instagramアプリの「ショップ」タブの上部に、この機能専用の「ドロップ」が追加される。ここから消費者は新発売の商品を見つけ、ブラウズし、購入する他、近々発売される商品も見られる。興味を持った商品のリマインダーを受け取れるように登録したり、Instagramで公開された他のドロップから商品やコレクションを見る機能もある。

画像クレジット:Instagramの「ドロップ」のスクリーンショット

これまでのInstagramでのオンラインショッピングと同様に、消費者は他社のウェブサイトを使用することなく、Instagramのチェックアウト機能で直接支払いをしてドロップの商品を購入できる。このモデルでは、ゆくゆくはInstagramが販売手数料を徴収する。AppleがiOSアプリのプライバシー対応を厳しくしてFacebookの広告収入に影響を与えるようになっていることから、手数料の徴収はFacebookとInstagramのビジネスモデル全体の中で重要な部分になる。

ただしInstagramは、2020年に発生したコロナ禍から復活しようとしている企業を支援するために販売手数料を一時的に免除している。この動きは、TikTokなどの新しい競合に対抗してオンラインショッピングの人気を獲得する上でも有効だろう。

Instagramを利用しているブランドは、今回の発表の前からすでにドロップを運用している。Instagramは2019年に商品のリマインダー機能を公開し、消費者は興味を持った商品が販売開始になると通知を受けられるようになっていた。これまでに、Hill House HomeDragun Beauty、アディダスといったファッション、ビューティー、ストリートウェアなどのブランドがこの機能を活用している。

「ドロップ」専用のセクションを新たに設けることで、新商品の発売が1カ所にまとまって見やすく、購入しやすくなる。InstagramはTechCrunchに対し、お勧めのドロップを選んでこのセクションに掲載すると述べた。念のため書いておくと、ブランドはInstagramのチェックアウトを利用している企業向けの商品発売機能を使う必要がある。

ドロップ公開時点ではDrake x NOCTAの「Cardinal Stock」コレクションや、これから発売されるWren + Gloryのハンドペイントサマーコレクション、Charlotte Tilburyの限定Pillow Talkリップ&Dreams Lashesキットなどが掲載される。今週は5つのドロップを利用できる。InstagramはTechCrunchに対し、新機能をテストしているため掲載数は週によって変わると説明した。

画像クレジット:Instagramの「ドロップ」のスクリーンショット

ドロップ内のそれぞれのブランドのページには商品の発売日、価格などの詳しい情報が表示される。アイテムをブックマークしてウィッシュリストに追加したり、Instagramのダイレクトメッセージでドロップを友人と共有したりする機能もある。そしてドロップページの上部からいつでもカートやウィッシュリストに移動して購入できる。もちろん、限定数がまだあればということだが。

さらに、商品の発売に合わせてブランドのライブショッピングを計画できる。ライブ配信中、販売が開始されるときには画面にカウントダウンと紙吹雪のアニメーションが表示される。

ドロップは今のところ、米国のInstagramアプリにのみ表示される。モバイルデバイス(iOSとAndroid)が対象で、ウェブでは利用できない。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:Instagrameコマース

画像クレジット:Bryce Durbin

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(文:Sarah Perez、翻訳:Kaori Koyama)

投稿者:

TechCrunch Japan

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