Internet Explorer 11がWindows 7にもやってきた: セキュリティでChrome等に大差!

Windows 8.1のデフォルトのブラウザInternet Explorer 11が、これからWindows 7でも使える。Microsoftはこれまでいくつかのベータバージョンをローンチし、そのたびに、Windows 8.1のすぐあとに、古いオペレーティングシステムにも提供する、と言っていた。だから今日のローンチは、それほど意外ではない。

そして、この最終バージョン自身にも意外性はない。Windows 8.1のユーザが使っているのと基本的に同じブラウザであり、唯一の違いはGoogleのSPDYプロトコルをサポートしていないこと。それ以外では、8.1用と同じスピードの向上、セキュリティとプライバシーのアップデート、WebGLのサポート、インタフェイスのアップデートなどが盛り込まれている。またMicrosoftのF12デベロッパツールと、タッチジェスチャのサポートもアップデートされ、Internet Explorer用の、よりすっきりしたReading Viewが実装された。

Microsoftによると、IEのこの新バージョンは、競合する最速のブラウザと比べてもその約30%は速く、またJavaScriptの単独パフォーマンスはIE10より9%速い。そのパフォーマンスをデモするためにMicrosoftは今日(米国時間11/7)、新作のグラフィカルベンチマークEtchMarkPopcornを立ち上げた。

今回のローンチでMicrosoftは、IE11のセキュリティ機能も強調している。NSS Labsの調査によると、IEは、ソーシャルふうに装ったマルウェアの99%をブロックし、Chromeは70%、FirefoxとSafariは4%しかブロックしなかった。フィッシング攻撃に対しても、同様の成績だった: IEは92%をブロック、Chrome 71%、SafariとFirefoxは約35%だ。もちろんこれらの数字は、割引して受けとるべきだ。

IE11のWindows 7へのローンチの詳細はこの記事に書かれている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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