iOSのビデオ作成アプリ「Clips」に、ディズニーとピクサーのキャラクターが登場

Appleの超簡単ビデオ編集アプリのClipsが、4月の公開以来初めて大きく改訂された。追加された中で最大の目玉はコンテンツだ ―― 何といってもDisney/Pixarの世界から数多くのライセンス付きキャラクターが加わった。あのミッキーやウッディーがオーバーレイやトランジションのアニメーションになって登場する。

コンテンツは、簡単で失敗のないUIと並ぶClipsの大きなセールスポイントであり、Appleは常に新しいコンテンツを追加して鮮度を保つことを約束していた。ディズニーを始めトイ・ストーリー、インサイド・ヘッドなどの映画から伝説的キャラクターを多数迎えたことで、昔ながらのフィルターやオーバーレイのアプリより多くのユーザーを引き付けることができるだろう。これは、Apple Watchの文字盤にミッキーマウスが加わったことに続く、Apple、Disneyの大物二社による最新のコラボレーションだ。

開発チームは、踊るミニーマウスや、インサイド・ヘッドの弱虫ビビリのアニメーションを見事にオーバーレイに取り入れた。私自身はアップデート版をまだ試していないが、作られたビデオに加えられたダイナミックなタッチはすばらしく感じた。

DisneyとのタイアップはClipsにとって良いタイミングだった(ただし先週のスターウォーズ満載のD23イベントには間に合わなかった)。公開当初の関心は時間がたつにつれ薄れていたようで、本誌も報じたように、Clipsは公開直後の4日間で100万ダウンロードを記録したが、App Annieによるとその後は急激に順位を落としている。

競争の激しい写真・ビデオのカテゴリーでアプリの牽引力を高めるには、継続的なアップデートが効果的だ。Appleは5月に小さなアップデートを実施したが、ちょっとした機能変更や安定性向上などが主なものだった。

今回の1.1アップデートでは、Apple製のオーバーレイやポスターが追加されたほか、Clipsで最も強力な機能ともいえる音声変換字幕機能を使いやすくするLive Tile編集ボタンもついた。なおディズニーキャラクターはアップデートをインストールするだけでメニューに現れるが、音楽データは個別にダウンロードする必要がある。これはアプリのサイズを小さくするためだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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