iOS用簡易アプリ作成ツールAppArchitectはテンプレートなしの自由度が自慢

【抄訳】

RubyやPythonなどとは無縁な簡易アプリケーション制作が、昨年は大ブームになった。そして今年のDisrupt NY 2013のステージには、その新人AppArchitectが登場した。

AppArchitectを使うと、簡単なドラッグ&ドロップ操作だけで、iPhoneやiPadのアプリを作れる。プログラミングの経験は不要だ。

このツールを立ち上げると、まずiPadかiPhoneかと聞かれる。それからダッシュボードへ行く。そこには[Screens]、[Library]、[ Properties]といったタブがあり、背景色や画像やスタイルなどを選べる。背景も画像もテキストも地図もリンクも、すべてドラッグ&ドロップで配置できる。

アプリが完成したらテストと見直し〜作り直しを行う。それからApp Storeに提出して承認を待つ。

協同ファウンダのIlya Zatulovskiyは曰く、競合製品はとても多いけれどAppArchitectにはテンプレートというものがない、それが最大の差別化要因だ。ただしテンプレートがなければ、ユーザは最初から画面デザイン等の構想を自分で持っていなければならない。ユーザのタイプによっては、それがこの製品の欠点かもしれない。

でもテンプレートがないということは、起業家やクリエイターにも、自分でコードを書くプログラマ並の自由度が与えられる、ということを意味する。今のこのプラットホームでは、たとえばゲームを作るのは不可能かもしれないが、Ilyaによると、“このプラットホームは拡張性が完全で、うちのSDKを使ったプラグインをObjectve Cで書けばどんな機能でも実装できる”。〔余計な訳注: AppArchitect自身が多様で充実したコンポーネントライブラリを提供することが重要。〕

【中略】

簡易アプリ制作ツールは最近大人気で、たとえばAppy CoupleYappのように特定の分野(結婚式とイベント)専門のもあるかと思えば、Kleverbeastのようにドラッグ&ドロップであらゆる種類の個人的アプリを作れるのもある。

しかしAppArchitectはそれらの中で、テンプレートがないから自由度が大きいという点では、初めてのタイプだ。過去4か月の非公開ベータでは400名あまりのテスターが使ったが、今日(米国時間4/29)から一般公開される。

AppArchitectは、向こう数か月は無料だ。ビジネスモデルとしては、App Storeへの提出手間賃、プッシュ通知やアクセス分析などのバックエンドサービスを使うアプリは月額料金制、などを考えている。

多様な機能をワンセットにまとめた有料のプロプランも、準備中だ。

そして、今はAppArchitectはiOSのみだが、もうすぐAndroidなどにも拡張される。

Q&A

【後略】

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))