iPhoneをビデオ会議用の高精細度カメラにするソフト「Detail」は開発中

DetailはiPhoneをソフトウェアでライブビデオ用に最適化するアプリを開発している。このスタートアップはいつもポケットに入っているスマートフォンのカメラをZoom、Google Meet、Twitch、Hopin、YouTube Liveなどのライブストリーミングプラットフォームで簡単に使用できるようにようとしている。

この1年間というものパンデミックのために大勢に何かを伝えなければならないときはライブストリーミングを余儀なくされ、各種の苦労をした人も多いだろう。Wall Street JournalのJoanna Stern(ジョアンナ・スターン)氏がビデオで実証したたとおり、ノートパソコンの内蔵カメラはウェブカムとして最悪だ。パソコンのカメラで見栄えする動画を流すことは不可能だ。iPhoneのカメラは圧倒的に優れている。しかしiPhoneの小さな画面で長時間のストリーミングや会議を実行するのは不可能に近い。

もちろんリングライト、専用カメラ、マイクなどを買えばよい。問題は、それがだいぶ高価だという点だ。しかも大勢がリモートワークに殺到したためストリーミング用機材のいくつかは入手が非常に困難になっていた。

さらに発信すべきコンテンツは持っているが映像制作の知識は乏しいという場合がある。映像制作は専門的なスキルであり、誰もがホワイトバランスやアンチフリッカーの設定方法について十分知っているわけではない。

Detailのチームは、知識ゼロの人々でも簡単にライブストリーミングを始められるようにしたいと考えている。ポケットの中にあるスマートフォンのメリアカメラが手持ちのカメラで能力最高という人は多いはずだ。ここ数年、コンピュータ画像処理の能力拡大によりスマートフォン写真撮影の質は飛躍的に向上した。しかしライブストリーミングに利用するためにはさらにいくつかの課題が残されていた。

関連記事:コードが写真の未来を創る

DetailのファウンダーであるPaul Veugen(ポール・ヴォイゲン)氏は、ライブビデオの配信が日常ありふれた行動になっていると指摘しているがこれはまったく正しい。同時にビデオの配信にあたっては改善の余地が非常に大きい。

Detailは、Macのウェブカメラとして簡単にiPhoneが利用できるようにするアプリを提供する。これはCamoEpocCamのような働きをする。加えて色相などを調整する各種のビデオフィルターが搭載される。スマートフォンをウェブカム化するアプリは多数出ているがDetailの場合はさらに高機能を狙うという。

少し内幕を話すとDetailのチームは、私が2013年に取り上げたアプリHumanを開発した人々だ。Humanは、活動をモニタして記録するトラッキング機能を備えたフィットネスアプリだった。設定によって過去数日間の活動状況を把握することができた。AppleがApple Watchを発表する以前にAppleのアクティビティトラッキング機能を先取りしていた。Humanは2016年に同じフィットネス分野のMapboxに買収されている。

DetailはConnect Venturesがリードしたプレシードラウンドで200万ドル(約2億2000万円)を調達した。このラウンドにはHustle Fund、Alexander Ljung(アレクサンダー・リョン)氏、Anke Huiskes(アンケ・ヒュースケス)氏、Arthur Kosten(アーサー・コステン)氏、Elodie、Tony Jamous(トニー・ジャマス)氏、Hiten Shah(ヒテン・シャー)氏、Janis Krums(ジャニス・クルムス)氏、Mart Kelder(マート・ケルダー)氏、Micha Hernandez van Leuffen(マイケル・ヘルナンデス・ファン・ロイフェン)、Othman Laraki(オスマン・ララキ)氏、Omri Amir(オムリ・アミール)氏、Sten Tamkivi(ステン・タムキヴィ)氏らが参加している。

画像クレジット:Detail

ご覧のとおり、Detallはまだ開発途上だが、まもなくベータテストが開始されるという。私は強く興味をそそられており、どのようなアプリに展開していくのか注目している。

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:Detallビデオ会議

画像クレジット:Detail

原文へ

(文:Romain Dillet、翻訳:滑川海彦@Facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。