iPhone 13 ProとPro Maxは120Hz画面、3倍光学ズームを加えた3眼カメラでより「Pro」に

Apple(アップル)は米国時間9月14日に行われたバーチャル発表会で、新しい携帯電話のラインナップを発表した。「iPhone 13」と「iPhone 13 mini」に加えて、同社は通常のiPhone 13にはないプレミアムな機能を搭載したProモデルを2機種リリースする。

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もちろん、Proモデルのほうが価格も高い。参考までに、 iPhone 13 Miniは699ドル(日本では税込8万6800円)から、iPhone 13は799ドル(日本では税込9万8800円)からとなっている。Proモデルについては、iPhone 13 Proが999ドル(日本では税込12万2800円)から、iPhone 13 Pro Maxが1099ドル(日本では税込13万4800円)からという価格設定。iPhone 13 Proは6.1インチ、iPhone 13 Pro Maxは6.7インチのディスプレイを搭載している。

AppleのあるTim Cook(ティム・クック)CEOはこう述べた。「当社のProラインナップは、最高のiPhoneを求めるユーザーのために、当社の最も先進的なテクノロジーで限界に挑戦します」。

iPhone 13の代わりにiPhone 13 Proを購入することにした場合、得られるものは以下の通りだ。Proモデルでは、iPhoneのケースの周りに光沢のあるステンレススチールバンドが付くため、デザインが若干異なる。3つのカメラセンサーの周りにも、ステンレス製のリングがある。背面にはマットガラスを採用している。

iPhone 13 ProおよびPro Maxの背面には、2つではなく3つの異なるカメラセンサーが搭載されている。超広角カメラと広角カメラに加えて、3倍ズーム望遠カメラが搭載される。Proモデルと通常モデルでは、広角・超広角カメラも異なるようだ。

2020年は、iPhone 12 Pro Maxだけがセンサーシフト光学式手ブレ補正を搭載していた。今回は、iPhone 13の全ラインナップにセンサーシフト光学式手ぶれ補正が搭載されている。基本的に、通常のiPhone 13に、従来はProモデルに限定されていた先進的なカメラ機能の多くが搭載されることになる。

特に、ラックフォーカスによるシネマティックモードが新たに搭載される。被写体を追跡し、リアルタイムで焦点をその被写体にロックすることができる。シネマティックモードはDolby Vision HDRで撮影される。2021年後半には、iPhone 13 ProおよびPro MaxでProResビデオを撮影できるようになる。

iPhone 13と13 Pro Maxに搭載される機能はこちら。

  • 光学3倍ズームの77mm望遠カメラ
  • ƒ/1.8絞り値の超広角カメラで「低照度でのパフォーマンスが最大92%向上」(アップルによる)
  • ƒ/1.5絞り値の広角カメラでは「低照度でのパフォーマンスが最大2.2倍向上」(アップルによる)

今回初めて、3つのカメラすべてでナイトモードが使えるようになった。これにより、どのカメラが最適な結果をもたらすか覚えておく必要はなくなった。

画像クレジット:Apple

iPhone 13 ProおよびPro Maxには、P3色域を持つPro Motionディスプレイが搭載されている。iPadの上位モデルと同様、これらのiPhoneモデルにも可変リフレッシュレートが搭載されている。必要に応じ、iPhoneのディスプレイは最大120Hzまで対応する。映画を見ているときなどは、バッテリーを節約するためにより低いフレームレートを使うこともできる。

iPhone 13 Maxはラインナップの中で最大のサイズであることから、バッテリー駆動時間も長くなる。Appleは、iPhone 12 Pro Maxと比較して、iPhone 13 Pro Maxでは2.5時間長くバッテリーが持続すると約束している。

iPhone 13と13 Miniと同様に、ProモデルにもAppleの新チップ「A15 Bionic」が搭載されている。これは5mmのデザインで、150億個のトランジスタを搭載している、2つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した6コアCPUだ。どのモデルもほぼ同じ性能を発揮するが、Proモデルには新たに5コアのGPUが搭載されている。

米国では9月17日から予約開始され、9月24日に発売される(日本では9月17日21時から予約開始、9月24日に発売開始)。ストレージ容量は128GB、256GB、512GB、1TBの4種のモデルから選べる。

画像クレジット:Apple

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(文:Romain Dillet、翻訳:Aya Nakazato)

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TechCrunch Japan

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