iRobotが教育用ロボットスタートアップのRoot Roboticsを買収

教育向けの製品を拡大しようと、iRobotはマサチューセッツ拠点のスタートアップRoot Roboticsを買収した。Root Roboticsは社名を冠したコーディングロボットを開発し、展開している。このロボットは2つの車輪を持つデバイスで、ホワイトボードやその他の表面に絵を描いたり色をスキャンしたり、はたまた音楽をかけたりコーディングのインストラクションを出したりする。

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昨年のCESで我々はRoot Roboticsを取り上げたが、教育ロボットが数多く展開されたCES会場で同社は抜きん出た存在だった。iRobotはハーバード大学ビース研究所のスピンオフであるRoot Roboticsに多大な価値をはっきりと認め、自社のポートフォリオにすぐさまRoot Roboticsの商品を統合させる予定だ。

Root Roboticsの買収で、商業展開され、そして教育者や学生、親がすでに利用している教育用ロボティックプラットフォームでもってiRobotはSTEMの取り組みを幅広く展開できる」とiRobotのCEO、Colin Angle氏はプレスリリースの中で述べている。「Rootはまた小学生を含むあらゆる年齢の人のためのシステムを提供していて、これはiRobotの教育用ロボットラインナップの増加に貢献する」。

iRobotはSTEM教育の分野では知られた存在だ。同社はCreate robot(人気のRoombaプラットフォームのハッキングできるバージョンだ)を学校向けに長いこと展開してきた。Rootが加わることで、学生がかなり利用しやすくなり、これは将来のiRobotロボット技術者やエンジニアをリクルートする賢い方法となる。

Rootは現在、199ドルで販売されている。今回の買収の詳細は非公開となっている。

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(翻訳:Mizoguchi)

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TechCrunch Japan

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