Jリーグクラブが屋台の行列を事前注文・キャッシュレス決済で解消へ

モバイルオーダー&ペイプラットフォーム「O:der(オーダー)」などを手がけるShowcase Gigは2月21日、石川ツエーゲン運営のプロサッカークラブ「ツエーゲン金沢」のホームスタジアム(石川県西部緑地公園陸上競技場)に隣設するスタジアムグルメ街「ツエーゲン茶屋街」において、2019年開幕戦より順次O:derを導入すると明かした。

ツエーゲン茶屋街はツエーゲン金沢のホームゲーム開催日のみにオープン。石川ならではの食材を使ったスタジアムグルメや、グッズなどの物販屋台が立ち並んでいる。

Showcase Gigいわく、ツエーゲン茶屋街では混雑時、およそ1時間の待ち時間が発生するという。その大きな原因の一つはやり取りに手間がかかる“現金”だろう。ツエーゲン茶屋街での支払い方法は現金支払いのみ。支払い時の小銭を探す手間などが生じ、待ち時間は増幅しているそうだ。

だが、Showcase Gigが提供するスマホアプリO:der(iOS/Android対応)を利用すれば、利用者は試合観戦前にスタジアムグルメの注文・決済を済ませることができる。要するに、各出店前の行列に並ぶことなく、キャッシュレスかつスムーズな受け取りが可能となる。

店舗側では口頭による注文受付や会計業務のオペレーション軽減ができるほか、店舗スタッフの業務効率化が図れるため、売上アップも見込める。

このサービスは、3月17日に石川県西部緑地公園陸上競技場で開催される、2019シーズン明治安田生命J2リーグ第1節「ツエーゲン金沢 vs FC町田」の試合当日より開始。

利用するにはまず、来店前にO:derへアクセス。商品を選択後、受取時間を指定。購入確定画面に進み決済し、指定時間に店頭にて受け取る。

Showcase Gigは2月1日、ユーシーシーフードサービスシステムズが運営する上島珈琲店の大手町フィナンシャルシティ店をキャッシュレス化したと発表。JR東日本スタートアップと九州旅客鉄道との資本業務提携を発表している同社は、1月にはJR東日本グループ運営の首都圏駅ナカ9店舗でモバイルオーダーの実証実験を開始している。

O:derはPOSレジやデジタルサイネージなど、従来の端末とも連携可能なモバイルオーダー&ペイプラットフォームで、全国のおよそ1200店舗の飲食・小売店舗が同プラットフォームを活用したサービスを利用している。

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TechCrunch Japan

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