JabraのHalo Smartは、ビジネスカジュアルなBluetoothヘッドホン

p6290747

80ドルという価格は、Jabra Halo Smartをややグレイな領域に置いている。殆どの人にとって「安い」とは言えないが、Jaybird等の会社が出しているワイヤレス製品よりはかなり低価格だ。これはフィットネス用でもないし、音質や着け心地を追求したものでもない。

Jabraは、全く別の道を選び、殆どのBluetoothヘッドホンメーカーが注力している部分を避け、同社の得意分野に合わせて製品をあつらえた。電話の送受信だ。このヘッドホンはビジネスユーザーを対象にデザインされている ― あるいは、もっと正確には、ビジネスカジュアルを目指す人向けに。

Jabra Smart Halo

Halo Smartの最も特徴的な機能は、使用者の首の後ろに来るカラー(首輪)だ。牛の〈くびき〉に似てなくもない。これは今のBluetoothイヤホンが抱えるいくつかの問題を解決しようとする試みだ。つまるところ、完全なワイヤレスにすることはバッテリー寿命と重量の両方を犠牲にすることを意味している。両耳に多くの電子装置が必要だからだ。さらには、使っていない時どうするかという問題もある。

Jabraの解決策は、一日中首のまわりに着けておくというものだ。17時間のバッテリー寿命なら、充電を待って時間をつぶす必要もない。カラーの側部には磁石が組み込まれているので、イヤーバッドが豚のしっぽのようにぶらぶらすることもない。

ボタンが3つついている。左のボタンは通話をミュートしスマートフォンのボイスアシスタントを起動する。右には電源とボリューム/トラックボタンがある。

Jabra Smart Halo

このカラーが合うユーザーもいるのかもしれない。意外なことに、オフィス環境でもさほど悪くない。Halo Smartは、世の多くのワイヤレスヘッドセットと比べて、欠点も少なくよく出来ていると思う。それでも、このBluetoothカラーを首に巻いて町なかを歩くと、少々間抜けに見えるし、(あまり強くない)マグネットでイヤホンを留めても事態が良くなるのか悪くなるのか私にはわからない。

宣伝にたがわず通話品質は確かだ。これまでに体験したヘッドセットで最高というわけではないが、間違いなく明瞭でマンハッタンを歩きながら「買い!」「売り!」と狂ったように叫んだ時にも、風の雑音をよく消してくれた。そして、いくつかのサイズのイヤーチップが付いているにもかかわらず、Halo Smartのフィット感は最高とはならなかった。

ヘッドホン自身に関して言うと、Halo Smartが音額第一に作られていないことは明らかだ。もっといい音のBluetoothイヤホンは市場に溢れている― もしろんJabraに興味のある人にとって音楽が第一優先でない確率はかなり高い。優先度が低ければ、音は十分実用的だ。

80ドルにしては、悪いヘッドセットではない ― 首かせを巻いてロックするのが平気で、音楽が第一優先でなければ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。