KickstarterのCEOが辞任、労働組合「Kickstarter United」発足

米国時間3月19日、KickstarterのCEOであるPerry Chen氏は同社のブログに公開文書を投稿し、その職を辞任する意向を示した。Chen氏は同サービスの共同ファウンダー3名のひとりで、2009年にYancey Strickler氏、Charles Adler氏とともに会社を立ち上げた。同氏はKickstarter設立直後の5年間CEOを務め、2年前に再び同職に戻った。

文書によると、今後も取締役会会長として会社に残り、「会社にとって重要かつ長期的なニーズ」に集中する。Kickstarterはデザイン・プロダクト責任者のAziz Hasan氏を暫定CEOに昇格させ、Chen氏は日常業務から離れる。

「2017年にCEOに復帰したとき、私はKickstarterがミッションを守り、次期リーダーを選ぶための長期的基盤を6ヶ月ほどかけて作るつもりだった。あっという間に2年がすぎ、堅牢なオペレーティングシステム、強力なプロダクトおよびこれまでKickstarterで作り上げてきたチームを通じて、サービスの改善に務めてきた」とChen氏は書いた。

実際素晴らしい実績だ。Chen氏自身が書いているように、これまで同サービスには42億ドルのプレッジが集まり、16万件のプロジェクトが資金調達に成功している。来月Kickstarterは10歳の誕生日を迎える。

この経営陣の大きい変化とともに、同社に労働組合、Kickstarter Unitedが結成されたことが担当者から発表された。Kickstarter社員はOffice and Professional Employees International Union(OPEIU、国際事務職・専門職従業員組合)のLocal 153に所属する。

担当者は次のように文書に書いている:

Kickstarter Unitedは、Kickstarterの使命である創造性、平等、社会貢献への取り組みを約束する安全策として組合を結成する。われわれは民主的プロセスを信頼し、Kickstarterの経営陣もそれを尊重することを確信している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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