KloutのJoe Fernandezが今度立ち上げたのは用具レンタルのJoymode

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裏庭でムービーナイトを開催したり、キャンプ旅行に行ったりといった楽しいことはしたいけど、必要な装備全てを買い揃えたくないはないよね、特に一回しか使わないのだったら。Joymodeはそんな人たちのためのスタートアップだ。

同社を立ち上げたのはJoe Fernandez、Waynn Lue、Keith Walkeだ。Fernandezは以前社会的影響力を測るKloutというスタートアップを立ち上げ、同社をLithium Technologiesに売却した人物だ。

「何か素敵なことをしたいとき、モノが必要だけど、必ずしも所有したい訳じゃないですよね。私たちはそういった人たちに必要なものを供給してあげたいのです」とFernandezは言った。「モノに関しては何でもありです。キャンプのテントや、綿菓子メーカー、ブランチ用のワッフルメーカーとかね」

Fernandez自身、ニューヨークの小さなアパートに当時のガールフレンド(で、現在の妻)と住んでいた頃を思い出した。「何かを買う度、何かを手放さなくてはいけなかった」(私自身もニューヨーク在住者としてうなづける話だ)。それ以来、彼はことモノの所有に関しては、どちらかと言えばミニマリスト的アプローチを貫いているが、多くの人も同様に考えていると彼は言う。「多くの人が、モノを所有することよりも実際の経験を重視するようになってきており、それが本当に大きなトレンドになっているんです」

そういった点にフォーカスしているのがJoymodeの存在を際立たせるところとなっている。結局の所、モノをレンタルすること自体はちっとも新しくないがJaymodeは装備単体をレンタルする訳ではない。代わりに供給するのが、経験やイベント主催に必要なもの全てを含むセットだ。お庭でムービーナイト、キャンプ旅行、バーベキューパーティーなどなど。

Fernandezによると、同社は特定の分野、例えば戸外のレクリエーション、に焦点を当てるというよりは、Joymodeのメンバーが自らの生活に目を向け、自分が一年を通じてどのようなものを借りているのか、という観点に立ち同社がどんな物を貸し出すかの判断材料にしている。同社はどちらかと言えば、より実用的な用具のレンタルを提供する傾向がある、と彼は付け加えた。それらは、清掃用具や、人が訪ねて来た時に一晩シーツやタオル一式を貸し出すといった類いの物だ。

Joymodeは装備だけでなく、活動そのものに対するインスピレーションやサポートの供給も行うよう心がけている。管理者は人気のキャンピングサイトやレシピなど、ちょっとしたヒントを共有することが奨励されている。顧客はJoymodeのモバイル・アプリを使って、セットの中に入っているものの使い方について取扱説明のためのGIFやビデオを見ることが出来る。それでもダメな時は、その場でチャットによるサポートを得ることも出来る。

年会費は99ドル、もしくは1回単位でゲスト・パスを購入可能だ。Joymodeは貸し出し用の装備全てを所有しているので、これはピアーツーピア・シェアリングのビジネスモデルという訳ではない。同社自身が発送と回収を担当しているので(もし借りたいものの在庫があるとすれば)必要とした時すぐに、欲しいものが自宅にて手に入るはずだ。しかしながら、Fernandezによれば平均的には予約は8日ほど余裕を見て欲しいとのことだ。

Joymodeのサービスが受けられるのはロサンゼルス内だけで、サービスを受けるためには同社からの招待をリクエストする必要がある。最初に参加した人は既に2000もの予約を行っており、それはもし買っていれば100万ドルにもなっていただろう、とFernandezは言った。

「事業を拡張する気はありますが、同時に過去数年で地元のサービスエリアを拡大した際、幾つか学ぶところがありました。事業の拡大を急ぐあまり内部から崩れてしまったのです」と、彼は付け加えた。「必要な時間を十分とることに何の問題もありませんし、投資家からも急かされてはいません。より多くの町にサービスを拡張したいですが、拡張のための拡張をする気はありません」

投資に関して言えば、Joymodeが獲得した300万ドルの資金のリードを務めたのはHomebrewで、他にはLowercase Capital、Founders Collective、Collaborative Fund、TenOneTen Ventures、Slow Ventures、Sherpa Ventures、Scott Belsky、Emil Michaelなどが投資に参加している。

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(翻訳:Tsubouchi)

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TechCrunch Japan

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