LogitechがゲームストリーミングツールのStreamlabsを約100億円で買収

このところトレンドとなってきたゲームのストリーミングには、Streamlabs(ストリームラブズ)のアプリが使われていることが多い。 同社は人気のあるストリーミングツール多数を無料で提供している。これには自社ロゴ、スポンサー名、寄付の呼びかけやアドレスなどなんであれゲーム画面の上にオーバーレイ表示ができるソフトウェアなどが含まれる。

Logitech(ロジテック、日本ではロジクール)はStreamlabsを8900万ドル(約96億円)+2900万ドル(約31億円)のボーナスで買収した。このボーナスはStreamlabsチームが「十分な売上増加を達成した場合」に支払われるという。

Streamlagsによれば、同社のツールの利用者は月160万人、 2018年1月にベータ版を公開して以来のストリーミング時間は延べ1億6100万時間になる。モバイル向けストリーミングアプリも提供されており、同社によれば48万人が使っている。

Logitechが最近ゲーマー向けに特化したハードウェアに力を入れていることを考えると、この買収は大変理にかなったものだ。例えばLogitechは人物以外の背景を自動的に消してしまうグリーンスクリーン的能力があるウェブカメラを販売している。これはゲームをストリーミングしながら画面に自分も写りこんで解説するなどのオーバーレイ表示に便利だ。ストリーミングのハードウェアとソフトウェアがともにLogitechから手に入るならストリーミングに挑戦するユーザーが増えるはずだと期待しているのだろう。

買収を報告したStreamlabsのブログ記事で創業者のAli Moiz(アリ・モイズ)氏は「買収後も我々のツールは引き続き無料だ。現在サポートしているOSのサポートも続ける」としている。つまり今後もWindows、Android、iOSがサポートされる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

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TechCrunch Japan

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