LyftがMotivateを買収、Lyft Bikes実現へ

配車サービス大手のLyftは、先週6億ドルの資金調達を完了したのに続き、年長で資金豊富なライバル、Uberと争う最新の一手を発表した。同社は北米最大最古の電動自転車シェアリング会社、Motivateを金額非公開で買収した。

Motivateは、ニューヨークではではCitiBike、 ワシントンDCではCapital Bikeshare、サンフランシスコではFord GoBikeの名前で営業している。Lyftへの売却は数週間前から取りざたされており、The InformationはMotivateが2.5億ドル以上を手にするだろうと報じた。最終金額は公開されていないが、Uberが4月にMotivate最大のライバルであるスタートアップのJump(以前はSocial Bicycles/SoBiとして運営していた)に2億ドル支払った後だけに、この買収は必然だった。

自転車シェアリングが実入りの良い収入源になるかどうかは、両社いずれにとってもまだ疑問符がつく。自転車シェアリング各社は、中国メーカーとの提携によって自転車の性能と費用効果を最大限に高めていると主張しているが、収益性は証明できていない。Motivateは2014年にAltaからCitiBikeを買収し、米国9都市で数千台の自転車を運用して、ニューヨーク市だけで5月ひと月で180万回以上の利用があった——それでも利益はあがっていないと、当時同社に近い情報筋が言っていた。

それでも、各社は人を運ぶだけでなく、他にもサービスを使うことで効率の高くなる新しい使い方を模索している。自転車は、カーボンニュートラルへの取り組みを標榜する良い機会にもなる。Lyftも今日Motivateに関する発表の際に言及した。

また、現在配車サービス会社にとって、顧客を目的地まで運ぶことに関してほとんど選択肢がなくなりつつある。最近の電動スクーター会社の調達ラウンドを見ても、多くの都市生活者が渋滞を避けて自転車やスクーターに乗ることを好んでいることがわかる。

実際、Bird、Lime、Spinといった電動スクーター会社に続き、UberとLyftの両社もサンフランシスコの道路に自社の電動スクーターを配置する許可を 申請した。果たして車両は作るのか買うのか。Lyftは独自の電動スクーターデザインのプロトタイプを作っていると報道されている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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