Mary Meeker、2013年版インターネットトレンドレポートをリリース。モバイル向け広告支出は大いに拡大の余地あり

Kleiner Perkins Caufield & ByersのパートナーであるMary Meekerが、D11 Conferenceにて2013年版のInternet Trendsレポートを発表した。ブロードバンド利用者およびモバイル利用者が大いに増えている。ただし、スマートフォンの普及およびモバイル広告についてはまだまだ拡大の余地があるとしている。

2012年末の段階で、全世界には24億のインターネット利用者がいるそうだ。前年比では8%増となっている。これもなかなかの数値だが、モバイル利用者の増加率はそれをはるかに上回る。モバイル利用者は15億人となり、昨年の11億と比べて30%の伸びとなっているのだ。

また昨年は利用されているスマートフォン台数も大いに拡大することとなった。Meekerの資料によれば、1年前には10億に満たなかったスマートフォン利用者が2012年には15億となった。しかし全世界での携帯電話の利用者は50億となっており、これをみるとスマートフォンの利用件数はまだまだ増えていくことになりそうだ。いずれにせよ、モバイル環境でのインターネット利用率は向上の一途を辿っており、インターネットトラフィック全体との比較では、1年前には10%程度だったものが15%に伸びている。

但し、モバイル向けの広告費についてはまだまだ成長の余地がある。インターネット全体の広告費は370億ドルであるのに対し、モバイルでの広告費は40億ドルに過ぎない。人々は生活時間の12%をモバイル機器とともに過ごしているのに、そこに投入されている広告費は今のところ全体の3%にしか過ぎないのだ。ちなみに人々がインターネット上ですごすのは生活時間の26%にのぼり、広告費もそれに対応して22%となっている。

KPCB Internet Trends 2013 from Kleiner Perkins Caufield & Byers

Photo source (CC BY-SA 3.0)

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(翻訳:Maeda, H)


投稿者:

TechCrunch Japan

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