MesosphereがData Center Operating System(DCOS)のSDKとデベロッパサポートプログラムを立ち上げ

8523276256_e69921ba27_o

データセンターのためのオペレーティングシステム(datacenter operating system, DCOS)を作ろうとしているMesosphereが今日(米国時間7/15)、そのデベロッパサポート事業とSDKをローンチしたことを発表した。デベロッパはこのSDKを使って、Mesosphereの言う“データセンターサイズの(data center form factor)”アプリケーションを書くことができ、 アプリケーションのスケーリングの自動化や分散化をMesosphereのサービスに頼ることができる。

大規模な分散化を前提とするアプリケーションは、通常ならデベロッパがスクラッチで設計し書かなければならない。しかしMesosphereによると、“今日からデベロッパはMesosphere DCOSのプリミティブを使うことによって、直接、データセンターのためのアプリケーションを作っていける。ネットワーキング機能もリソース割り当てもコンテナのオーケストレーションも、フォールトトレランスもパッケージの配布も運用の自動化も、すべて、プリミティブが用意されている”、というのだ。

またこのSDKを使って書いたアプリケーションは基本的に、Mesosの能力を自動的に利用することになる。つまりSDKは、コンテナのスケジューリングの管理や、需要に応じてのスケールアップ/ダウン、アプリケーションの可用性の最大化、などのプリミティブも備えている。DCOSのために書いたアプリケーションは、どこであれ、デプロイされたその場で動く。AWSの上であれ、オンプレミスのデータセンターであれ。

SDKは、Java、Scala、Python、Go、C++の各言語から利用できる。

Developer Program - Mesosphere

同じく今日立ち上げるデベロッパサポート事業では、Google Groupによるデベロッパコミュニティが提供され、また、MesosphereのDCOSエキスパートとチャットできるチャネルが、…今や20世紀ではなく21世紀なので…、IRCではなくSlackで提供される。

またデベロッパ全員向けのデベロッパ事業だけでなく、VIPパートナー事業というものもあって、これにはISVやシステムインテグレーター、セキュリティやストレージ、ネットワーキング、インフラストラクチャのプロバイダ、ハードウェアやクラウドのプロバイダなどが参加できる。パートナーとして認められるとMesosphereの検定プログラムにアクセスでき、検定に通ったパートナーはその高度な技術力とサポートの信頼性が保証され、いわば“Mesosphereがユーザ企業各社に採用をおすすめする”ベンダになる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a.
hiwa

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。