Microsoft、企業データを保護するAzure Information Protectionサービスを発表

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今日(米国時間6/22)Microsoftは、企業がサーバー・端末間でやり取りするデータを保護するための新しいプロジェクトを発表した。新しいAzure Information Protectionサーヒスは、Azure Rights Managementサービスと同社が最近買収したイスラエルのセキュリティー会社、Secure Islandsの技術に基づいて作られている。新サービスは来月パブリックプレビューを開始する予定。

「情報が企業ネットワークの境界を越えて移動し、企業の支配下にない多くの端末に送られる可能性もある時代、企業はデータを根元で保護する必要がある」とMicrosoftは今日の発表で説明した。「このような状況の中、データの置かれた場所や、誰とシェアされているかに関わらず、ファイルレベルでデータ損失を防ぎ、情報を追跡するソリューションを持つことが益々重要になっている」。

このデータを保護するために、Azure Information Protectionサービスではユーザーがデータに、その情報源、コンテキスト、および内容に基づいてタグ付けできる。この分類は自動あるいはユーザー主導で行われ、ラベル付けされたデータには、管理者がタグに応じて異なる保護レベルを与えることができる。

こうしたクラス分けと保護レベルはデータがモバイル端末に移動する際にもついて回る。

殆どの部分は、Microsoftの現在あるAzure Rights Managementの機能とあまり変わらない。しかしMicrosoft広報によると、Azure Information Protectionサービスは、データのクラス分けとラベル付けにSecure Islandsの技術を利用している。従来のAzure Right Managementのクラス分けツールは、企業のITポリシーまたはユーザー主導によるものでで、ドキュメントの内容を見ることはできなかった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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