Microsoft、Excel APIを一般公開―クラウドに保管された表計算データを簡単に参照できる

2016-08-04-microsoft-API

今日(米国時間8/3)、Microsoftは比較的短いベータテストの後、Excel APIの一般公開を発表した。これによりデベロッパーはプログラム内からOffice 365のExcelのデータを参照し、計算処理やダッシュボードなどを実現できる。

Microsoftが最初にAPIを紹介したのは昨年11月で、続いてこの3月のBuildカンファレンスでAPIを利用してOffice 365を単なるアプリというより、デベロッパーにとって便利なプラットフォームに変身させる計画を発表した。他のOffice 365 APIと同様、今回のExcel APIも公式のクラウドAPIエンド・ポイントであるMicrosoft Graphにアクセスすることによって利用できる。

MicrosoftがExcel APIを公開しことは、多くのビジネス・ユーザーが(不適切な場合も多いのだが)大量のデータをExcelに保管しているという現実をMicrosoftが密かに認めたということでもある。デベロッパーはAPIを使って参照したExcelのデータにOffice 365の外で独自の処理を加えることができる。またダッシュボードやレポートを作成するためにExcelのシートを参照できる。

APIによるアクセスをさらに簡単にするためにMicrosoftは2つのサードパーティーのサービスと提携した。ZapierのユーザーはExcel for Office 365を参照するアプリを簡単に作成できる。小規模から中規模向けのビジネス管理サービス、Sagの場合、会計処理にExcelを統合的に利用できるようになった。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

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TechCrunch Japan

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