Microsoft、FQ4売上は233億ドル、携帯事業は20億ドル。EPSは0.55ドルで予測未達

今日(米国時間7/22)の市場取引終了後、Microsoftは、会計年度第4四半期(FQ4)の業績を報告した。売上は233.8億ドル、1株当たり利益は0.55ドルだった。アナリストの予測は、それぞれ230億ドルと0.60ドルだった。

同四半期中、Surfaceの売上は4.09億ドルだった。経常利益は64.8億ドル、売上は前年同期比18%増。重要な点として、Windows製品の売上が3%伸びており、これは企業顧客への販売が好調だったためだ。携帯電話の売上は19.9億ドルで、Nokiaのハードウェア部門を70億ドル以上で買収した結果だ。

同社は、Windows PhoneベースのLumia端末を四半期中に580万台販売した。この事業が6.92億ドル、1株当たり0.08ドルの損失を生んだ。MicrosoftがNokiaの部門を買収していなければ、利益目標を達成していただろう。

Microsoftは、通常取引で僅かに値を下げ、総体的に上げ気味だった市場に遅れをとった。悲喜交々の業績を受け、時間外取引でも微落した。投資家は、同社の利益目標未達を額面以上に重く見ているようだ。

同社のデバイス・コンシューマー部門の売上は、計100億ドルだった。もう一つの主要事業部門である企業向けコマーシャル部門は売上を134.8億ドルへと伸ばした。それぞれ、42%、11%の増加だ。42%増の原因はもちろん、その大部分がNokia買収によるものだ。

直近の四半期、Microsoftの売上は244億ドル、1株当たり利益は0.63ドルだった。即ちウォール街は、Microsoftの当期売上が前期より落ちることを予測していた。

AzureとOffice 365は、前年同期から100%〈以上〉増加した。Microsoftによると、同社の企業向けクラウド事業の〈通年売上予測〉は、44億ドル。消費者向けOffice 365は、定期利用者をさらに100万人増やし、計560万人以上となった。

こうしてみると、Microsoftが1万8000人の従業員を解雇する事情も理解しやすい。ウォール街の期待に答えてマージンを改善し、利益を増やすためには、コストを削減する以外に方法はない。

詳しくは続報する予定だが、Microsoftのクラウド・デバイス企業への転進は続いているが、利益の未達が株価に響いているようだ。

会計通年では、Microsoftの売上は866.3億ドル、経常利益は277.6億ドル、1株当たり利益は2.63ドルになる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


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TechCrunch Japan

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