Microsoftが台湾初のAzureデータセンターリージョン開設を発表、IoTとAIの研究や投資に続く取り組み

10月前半にはオーストリアに最新のデータセンターリージョンを開設しブラジルの拠点を拡大することを発表したMicrosoft(マイクロソフト)が、米国時間10月28日に台湾に新しいリージョンを開設する計画を明らかにした(Microsoft発表)。同社はすでに中国(運営は21Vianet)、香港、日本、韓国でデータセンターを運営しており、台湾の新しいリージョンは東アジアでのこれまでのプレゼンスを強化するものになる。台湾の新しいリージョンが開設すると、全世界で66クラウドリージョンとなる。

マイクロソフトはブラジルでの拡張と同様に、2024年までに台湾で20万人以上に対してデジタルスキルの向上を図り、台湾のAzure Hardware Systems and Infrastructureのエンジニアリンググループを強化することも発表している。同社は台湾でIoTとAIの研究やスタートアップアクセラレーターに投資しているが、これはそうした投資に続く取り組みだ。

マイクロソフトのエグゼクティブバイスプレジデント兼同社グローバルセールスマーケティング&オペレーション プレジデントのJean-Phillippe Courtois(ジャン-フィリップ・クルトワ)氏は「台湾への新たな投資は、ハードウェアとソフトウェアの統合に関する確固とした伝統を我々が信頼していることの現れです。台湾のハードウェア製造の専門性と新しいデータセンターリージョンにより、インテリジェントクラウドとインテリジェントエッジを広めて5GやAI、IoTの可能性をさらに推し進め、大きなトランスフォーメーションを実現できると期待しています」と述べている。

画像クレジット:Microsoft

新しいリージョンではMicrosoft Azureのコアのサービスを利用でき、Microsoft 365、Dynamics 365、Power Platformをサポートする。マイクロソフトが最近開設しているする新しいリージョンの計画は、ほぼこのようになっている。マイクロソフトのほとんどの新しいデータセンターリージョンと同様に、台湾のリージョンでも複数のアベイラビリティゾーンを提供する。

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(翻訳:Kaori Koyama)

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TechCrunch Japan

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