Microsoftの人工知能Cortanaで、冷蔵庫がもっとスマートに

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MicrosoftがLiebherr(リープヘル)の家電部門と共同で冷蔵庫をもっとスマートに、もっと速く、もっと強く作り替えようとしている……おっと失礼、「よりスマートに」だけでした。2社による新たなコラボレーションにより、Microsoftはコンピュータビジョン技術(いわばコンピュータの目)をMicrosoft Cognitive Services Computer Vision API経由で提供し、冷蔵庫が自分で庫内にある物体を見分けられるようにするという。

なぜ「庫内に入っているものを判別する冷蔵庫」が必要なのだろう? 何か買い忘れて、またスーパーマーケットに走らなくてもいい、というのは1つの理由だろう。ここで用いているディープラーニングのアルゴリズムは、何百万点という食品パッケージの画像データを処理した蓄積に基づいて、新しい食品も学習できるという。いずれ市販された暁には、実世界のユーザーから収集したデータを使ってもっとスピーディーで、もっとスマートになるに違いない。

他社製の冷蔵庫では遠隔から庫内を確認できたりもするが、MicrosoftのデータサイエンスチームはLiebherrと直接協力して、この試作機を「学習する」冷蔵庫に育て上げた。そのおかげで、わざわざスーパーでの買い物中につながりの悪い携帯通信経由で低解像度の画像を表示して、人間の目で庫内の食品をチェックしなくても済むようになっている。

この冷蔵庫、現段階では試作品なので、まだ当面は現状の「知性のないまぬけな食品クーラーボックス」で何とかしのぐしかない。けれどももし、今すぐにでもちょっぴりMicrosoftのついた冷蔵庫を導入してみたい、ということであれば、こんな選択肢もあるようだ。

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(翻訳: Ayako Teranishi / website