MicrosoftのCortanaが多くの一般向けスキルを廃止しビジネスユースに注力

2020年春リリースされるWindows 10の次期バージョンでは、Microsoft(マイクロソフト)のデジタルアシスタントCortanaで、音楽やコネクテッドホームに関する多くの一般向けスキルと、サードパーティーのスキルが失われることになる。これはマイクロソフトがCortanaに力を入れ始めたことと一致しているが、多くのCortanaファンにとっては驚きかもしれない。

マイクロソフトはまた、Android向けのMicrosoft LauncherにおけるCortanaのサポートを4月末までに終了し、通常はリリースから約36カ月後となるサービス終了時期に達した、旧バージョンのWindowsでのサポートも停止する。

2019年にマイクロソフトが説明したように、Cortanaは今やビジネスユーザー向けのサービスだと考えられている。そして新しいCortanaは、同社のOfficeツール群との深い統合など、生産性を重視している。この文脈においては消費者向けサービスでることは重要ではなく、マイクロソフトはその市場をAmazon(アマゾン)やGoogle(グーグル)などに任せている。

新しいCortanaでの体験はすべてMicrosoft 365、つまりOfficeツール、メール、オンラインストレージなどへのアクセスを含むサブスクリプションサービスに向けたものだ。このアシスタントの新機能でカレンダーやMicrosoft To Doのノートといったツールから、データへのアクセスが可能になることは驚くべきものではない。

その一方で、一般向け機能の一部は廃止されるものの、Cortanaはジョークを教えたり、アラームやタイマーを設定したり、Bingから答えを教えたりできるようになると、マイクロソフトは強調している。

現時点では、これらの機能はすべて米国の英語版にのみ適用される。米国外では、プロダクティビティ機能の大部分が将来リリースされる予定だ。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

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TechCrunch Japan

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