Microsoft Azureにバースト的なワークロードのための新しいVMタイプが登場

Microsoftが今日(米国時間9/11)、同社のクラウドコンピューティングプラットホームAzureの、新しいタイプの仮想マシンをプレビューで発表した。この、バースト的なワークロードに適しているとされる、その名もBシリーズマシンは、今のところもっともローコストなAzureマシンで、CPUの利用度を目的に応じ選べる(下表)。Webサーバーや小規模なデータベース、開発/試験環境などのワークロードに向いているだろう。

このBシリーズのマシンは、バーストできるパフォーマンスを提供するという意味でAWSのT2インスタンスに似ており、仮想CPUのフルパワーを必要としないときは使わないぶんをクレジットとして築ける点でも同じだ。Googleのf1-microとg1-smallのインスタンスも、ほぼ同じだ。マシンがアイドルのときクレジットを蓄えられるから、通常のVMよりも費用を節約できる可能性があり、しかも必要なときには十分なパワーを利用できる。

Microsoftが提供するこのBシリーズマシンには6つのバージョンがあり、いちばん安いのはシングルコアのVMと1GBのメモリで1時間1.2セント、そして最高は8コア32GBのマシンで1時間37.6セントだ。これらはLinuxマシンの場合の料金だが、Windowsマシンの場合は例によってやや高くなる。プレビューの間は、料金はこれらの半額である。

これらの新しいマシンタイプが提供されるのは、最初はアメリカ(West 2, East)、ヨーロッパ(West)、アジア太平洋(Southeast)のゾーンのみだ。プレビュー期間に利用してみたいデベロッパーは、クォータをリクエストする必要がある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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