Microsoft Edgeにスマートコピー、バーティカルタブなどの新機能が追加

米国時間3月30日、Microsoft(マイクロソフト)は、同社の生産性向上アプリの新機能を大量に発表したが、合わせてChromiumベースとなった同社のウェブブラウザであるEdgeに近々搭載予定の新機能も披露した。

新機能のほとんどは、モバイル版に2020年採用予定となっているブックマーク機能の「コレクション」など、予想できるものだったが、ちょっとした驚きの機能もある。Edgeのバーティカル(縦型)タブがその1つだ。これまでにも多くのブラウザーがこの機能を試してきたが、ほとんどが上級ユーザー向けのニッチな機能と見られてきた。Microsoftがそうは思っていないのは明らかだ。ただし、使ってみるまでには少々待たなくてはならない。プレビューチャンネルで公開されるのは数カ月後の予定だ(今すぐバーティカルタブの雰囲気を味わいたければ、Vivaldiで試してみることもできる。同製品には他にも数多くの高度なタブ管理機能がある)。

今お使いのEdgeブラウザに数ヵ月以内にやってくるのがSmart Copy(スマートコピー)だ。ウェブサイトの表をコピー&ペーストしたことのある人なら、いつも思い通りの結果ならないことをご存知だろう。Smart Copyは、表を文書に貼り付けたときに元のフォーマットが維持される。Edgeインサイダーチャンネルには4月に登場する予定だ。

これも数カ月以内にやってくるのがEdgeのPassword Monitor(パスワード・モニター)で、Microsoftがいちから作り上げた機能だ。他のブラウザやGoogleの拡張機能であるPassword Checkup(パスワード・チェックアップ)と同様に、Password Monitorはあなたの個人認証情報が盗まれていないかどうかウェブを常時監視する。気が利いているのは、何かあったときに通知を出すだけでなく、該当するサービスに連れて行ってくれるのでその場でパスワードを変更できることだ。

MicrosoftがEdgeのコレクション機能に大きな期待を寄せていることはよくわかる。これは関連するサイトや画像、さらにはテキストの断片をブックマークするためのツールだと思えばよい。旅行を計画しているときや、ディナーの予定、何かをネットで調べているときなどに便利そうな機能だ。ブックマークよりもやや短期的で、たくさんのタブを開いたままにしておくよりも永続的だ。Microsoftが今日発表したところによると、コレクション機能はモバイル版のEdgeにも搭載され、異なるデバイス間でコレクションを同期することもできる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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