mobcast、ゲームプレイ中に攻略情報を共有できるQ&Aサービス「Quu」

「モバサカ」「モバプロ」といったモバイルゲームを運営するモブキャストは25日、ゲームの攻略情報を共有するQ&Aコミュニティ「Quu(キュー)」のクローズドβサービスを開始した。ゲームの攻略情報といえば、先日個人情報が流出した「@wiki」をはじめとするWikiサービスや2ちゃんねるなどに投稿されているが、モブキャストはモバイルゲームプラットフォーム「mobcast」で配信するゲームに実装することで、ユーザーの継続率や課金率などのKPIを高める狙いだ。

モブキャストはこれまで、ゲームとは別の場所の自社ポータルサイト上に攻略情報を共有する場所を設けていた。これに対してQuuは、ゲーム画面の下部に用意されるQボタンから質問や回答を投稿・閲覧できるため、ゲーム内のコミュニティ機能として使えるのが特徴。例えば、野球ゲーム「モバプロ」やサッカーゲーム「モバサカ」であれば、攻略情報や選手のトレード情報、あるいはゲームと全く関係ない雑談を投稿し、返信を確認しながらプレーを続けられる。質問は特定のユーザーやグループに限定したり、不特定のユーザーに向けて投稿できる。

モブキャストはQuuを通じて、ユーザーのアクティビティを向上させるとともに、Q&Aでのやりとりの中から他のゲームに興味を持ってもらい、ゲーム間の相互送客ツールとしても活用したいのだという。サービス開始当初は400万人が利用するmobcastで配信する自社ゲーム向けに提供し、今秋までに国内外でリリースされるすべてのゲームに対応する。将来的にはQuu自体を商用化し、ネイティブゲーム開発会社などにも提供していく。

12日には、プラットフォームとしてのmobcastのリニューアルも実施。「SVS(Social Victory Space)」という独自のコンセプトに沿って、新たに「30代を中心とした負けず嫌いな男性」をメインターゲットとして定める方針を明らかにした。

モブキャストによれば、SVSとは人と人が競い合うことを楽しむ空間。負けず嫌いな男性がゲームに勝って、ライバルに褒められたり、尊敬されたい欲求に応えるゲームやコミュニティを提供するという。具体的にはゲームの勝ち負けに則した人間関係を「ライバルグラフ」として構築し、ライバルをリコメンドしたり、ライバルの戦歴を比較する機能を提供する。


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TechCrunch Japan

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