Motorola、プロジェクトAraでモジュラー・スマートフォンを現実に

GoogleがMotorola Mobilityを125億ドルで買収すると発表してから2年と少しが過ぎ、このところMotorolaは、業界で最も注目されるスマートフォン会社になっている

それはなぜか。このGoogle子会社は今日(米国時間10/29)の午前、Project Araなるものに取り組んでいることを発表した。モジュラー・スマートフォンとそこにはめ込むパーツから成るオープン・ハードウェア・プラットフォームだ。

これは、はっきりいって驚きだ。

このプロジェクトは、1年以上前から進められていたようで、Motorolaは基本の一部をブログ記事で概説している。要するにこれは、端末のフレームを成すベースユニット(内骨格)と、そこにはめ込んで機能を拡張する多数の追加モジュールを使うデザインだ。

物理キーボードが好き? 装着してメールを打ち始めよう。もっと長く電話を使いたい? バッテリーモジュールを大きいのと交換しよう。Motorolaの計画通りに進めば、モジュール開発キットのアルファ版がこの冬にも登場する。

聞くところによると、Motorolaは何らかのセンサーに関わる興味何かを作っているらしく、モジュラー・スマートフォンで使うためにどう部品化されるのか見るのが楽しみだ。実際、Motorolaはその一つを既に公表している ― アソシエートVPのPaul Eremenkoがブログ記事で、血液中の酸素濃度を測るパルスオキシメーターの存在をほのめかしている。

もちろん、モジュラー携帯電話の可能性を初めて考えたのは、Motorolaでも、話題の(Motorolaが敬意を表す)Phonebloksコンセプトでもない。

Bug Labsを覚えているだろうか。2008年に彼らはそのモジュラー機器で大きな話題を呼んだ ― 液晶画面やGPS、カメラ、3G通信機能などを、分厚いベースユニットにはめ込んで初期のスマートフォンを思わせる機能を持つ端末を作るものだった。そして、正直なところわれわれは、膨張したPhonebloksコンセプトが製品化されるチャンスは殆どないと思う。たとえ作者のDave Hakkensがどれほぼ巧妙に売り込んだとしても。しかしタイミングは今が最高のようだ。Motorolaは、多くのPhonebloksファンと接触することによって、コンセプトの実現に役立てようとしている。

現在Motorolaは、ユーザー志望者(失礼、「Ara スカウト」だった)を募り、同社の研究開発を助けるミッションへの協力を求めている。最初のミッション? アプリをダウンロードして使用し、Project Araについて思ったことや展望を共有する。期日は3日間だけ。ずいぶん急いでいるようだが、われわれにとっては良い兆候だ。最初のAraプロトタイプが出て来る日が、少しでも早くなるという意味かもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi)