MozillaのFirefox Monitorが今後のアカウントハックのアラートサービスを開始

今年の早い時期にMozillaは、ユーザーのオンラインアカウントが最近のデータ漏洩事件でハックされたことを検出するサービスFirefox Monitorを発表した。それは、ユーザーのメールアドレスを入力するとHave I Been Pwnedのデータベースを調べて、どのサイトでいつ、何が漏洩したか〔例: パスワード〕を教えてくれる。そして今日(米国時間9/25)Mozillaはさらに一歩進んで、ユーザーがMonitorの登録ユーザーになっておくと将来の漏洩をアラートしてくれることになった。

Firefox Monitorは最初、実験的サービスとみなされていたが、今では正式のサービスになっている。

どこのサイトのアカウントもハックされていなければ、それはとてもラッキーだが、それでもFirefox Monitorのアラートサービスに登録しておいて損はない。そのうち、あなたのメールアドレスの流出が報告されるかもしれない。そもそも最初にMozillaが、人びとに要望する機能について尋ねたとき、いちばん多かったのが、今後のデータ流出の通知だった。

Mozillaによると、Firefox Monitorは、今後数か月の同団体のロードマップに載っているいろんなプライバシー/データセキュリティ機能のひとつにすぎない。Mozillaは自分を中立的な機関と位置づけているから、立場としては良い。たとえばChromeは、Googleが大量のユーザーデータを集めていることが最近ますますユーザーにとって、プライバシーをめぐる懸念になり、批判にさらされているのだから。

〔訳注: Firefox Monitorの利用は、過去のハッキングスキャンも今後のアラートも無料。リリースノート(英文)。〕

[Firefoxが近くデフォルトでトラッカー(ユーザー情報の収集)をすべてブロックする]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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